フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:神奈川県平塚市、横浜市瀬谷区、寒川町、伊勢原市、茅ヶ崎市、中郡大磯町、箱根町など
【盲目の子猫】
昨年7月の暑い夏の日のこと、ピスタは他の姉妹2匹とともに箱に入れられ公園に捨てられました。
幸いこの公園で暮らす他の猫たちは地域猫化が進んでおり、お世話をする方がすぐに気づいて保護することができました。
捨てられていた3姉妹はみんな猫風邪で目の状態が悪く治療にも時間を要しましたが、先に里親さんの元へ巣立って行った姉妹2匹は一足先に幸せになりました。
1匹残ったピスタは全盲というハンデがあることを全く感じさせない明るく愛くるしい子猫です。
そんなピスタもついに運命の赤い糸が繋がりました。
里親さんは、やはり長いこと里親さんが決まらずにいたココくんという成猫を迎えて下さった方の叔母様です。
お届けの日には「ピっちゃんがくるから」とお赤飯を炊いて待っていてくださいました。
全盲というハンデがあっても、こうして家族として保護猫を迎えてくださる里親様に感謝の気持ちでいっぱいです。
【地域猫白ちゃん】
白ちゃんはとてもなつこく、みんなに抱っこされたりして人気の地域猫です。
もう16才~17才にはなると思われます。
先は長くないかもしれないが、最期は家猫にしてあげたいと思った会員が家に連れて帰りました。
それが去年の3月です。
長い事外猫の生活をしていたので最初は夜泣きをしましたが、だんだん家猫生活にも慣れてきました。
保護した時から耳に瘡蓋があり、ひっかくと血が飛び散ったので、いつもお世話になっている先生の元へ連れて行き診てもらいましたら、猫エイズがあり耳は上皮ガンでした。
抗がん剤治療をしたり点滴にも通ったりといろいろ手を尽くしましたが、病気は悪くなり、ほとんど片方の耳は無くなり、食べなくなり、立つ事も出来なくなり、ついにはトイレも行けなくなりました。
もうゆっくり余生を過ごしてもらおうと思っていたのですが、信じられない事に急に餌を食べ始め歩いたり階段を降りたりする様になったそうです。
白ちゃんは年をとって最後に幸せになり、1日でも長く生きたいと思っているような気がします。
こちらの現場には90才を過ぎた人も15年もお世話に来ています。
皆に支えられて、地域猫たちは生きています。
白ちゃん、やっと過酷な環境から保護されてこれからという時に扁平上皮ガンなんて...
と思いましたが、ずっと頑張って生きてきた白ちゃんに神様が【穏やかな時間】という大きなプレゼントをしてくれたのかもしれません。
<ご支援くださっているみなさまへ>
私たちの活動は、不幸な動物たちに心を痛めている皆さまの善意によって成り立っています。
これからも不幸な猫を少しでも減らすために、引き続きご支援・応援をよろしくお願い致します。
「NPO法人 平塚のら猫を減らす会」
https://www.hiraneko.com/