フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:札幌市東区
日本全国で年間約4万頭の犬猫の殺処分が行われていますが、そのうちの約6割は離乳前の猫の赤ちゃん達だということをご存知ですか。
母猫から離された赤ちゃん達は、24時間体調をみながらミルクを与えてくれる「手」が無くては自力では生きていけません。
なので、行政では殺処分するしか無いのです。殺処分0を目指すには、この乳飲み子の保護が欠かせません。
そして、私達の保護猫の約9割は、この殺処分対象の行政収容の猫の赤ちゃん達です。
乳飲み子は3時間おきにミルクをあげなくてはいけないので、ミルクボランティアさん達は夜も起きて睡眠不足と戦いながらのケアになります。
更に風邪をひいていたり、皮膚病になったり、お腹に虫がいたり、先天的な病気があったりする子は少なくなく、通院や投薬等のケアも必要で、病弱な子だと日中もお昼寝をする間もありません。
春から秋にかけての出産シーズンは、沢山のボランティアさん総出でローテーションをし命を繋いでいきます。
ミルクボランティア→離乳後ボランティア→子猫ボランティアと沢山の代理ママ達の愛情を受けて育った子猫たちは、とても人懐っこく、人間に大きな信頼を寄せてくれます。
2020年5月28日
札幌市動物管理センターよりレスキューした6頭の乳飲み子兄妹を紹介します。
民家のお庭で生まれているところを発見され、札幌市動物管理センターに収容されました。
まだへその緒が付いている、生まれたばかりの子猫たちでした。
中でも「こさめ」はとても小さく、体重は70g台・・・兄妹達は140gほどなので、半分しかない小さい体の未熟児です。そして、よく見ると背中に怪我をしていました。
動きが弱い「こさめ」は自力ではミルクが飲めず、一時間おきに夜も起きてシリンジでミルクを与えていましたが...5月31日保護してから3日目で力尽き、天国へと旅立ちました。
その後、後を追うように6月14日「小太郎」が天国へと旅立ちました。
小さな乳飲み子達は、どんなに手を尽くしても助からない命も決して少なくありません。
初めから、もう助からないであろう事を覚悟して、看取るために保護してくる子もいます。
例え、数日・数時間しか生きられない短い命でも、命が尽きるまで誰かの愛情に包まれて生きて欲しいと思っています。
「生まれて来てくれてありがとう」という気持ちで天国に送り出してあげたい。
最後を看取る事もボランティアだと思い、活動をしています。
命が繋がり無事に成長した4頭は、お陰様でスクスクと成長し、今では沢山遊んでごはんをもりもり食べる生命力あふれる元気な子猫へと成長しました。
その上お膝が大好きで、眠たくなるとみんなで登ってきて指をチュパチュパする甘えっこ達です。
この子達は、もうすぐ里親募集開始となります。
終生大切にしてくれる家族が見つかり、亡くなった兄妹の分も多くの幸せに包まれて生きて欲しいと心から願っています。
<ご支援くださっているみなさまへ>
ねこたまごでは、保護猫たちのシェルター兼、新しい家族との出会いの場として保護猫カフェ「ねこたまご+カフェ」を運営しています。今年の春はコロナウイルスの影響を受け、運営にも大きなダメージを受けました。特に北海道は全国に先駆けて3月の末より緊急事態宣言がスタートしたため、運営の自粛期間が長く、厳しい経済状況となりました。
北海道の乳飲み子の管理センターへの収容は、毎年4〜5月からスタートする事もあり、今年の乳飲み子の保護を思うように進められるか大きな不安も抱えておりました。活動費が確保できない状況で多くの保護猫を連れて来たら、私達が多頭飼育崩壊になってしまいます。
そんな中で、私達を救ってくれたのは、「活動を続けてください」と活動資金をご協力いただきました多くのご支援者の皆様でした。。
今回のコロナウイルスという災害は、私達の活動が多くのご支援者の皆様に支えられているという事、また、ご支援者様あってこその活動だということを更に深く実感させて頂く出来事となりました。
フェリシモ様を通して、全国の恵まれない環境にいる犬猫たちの為にご支援下さる皆様には感謝しかありません。皆様のあたたかい思いが、全国の多くの保護猫保護犬達の命を支えています。
本当にありがとうございます。
そして、その思いを胸に私達はこれからも精一杯活動を邁進して行きます。
今後もご協力の程、宜しくお願い致します。
「非営利型一般社団法人ねこたまご」
https://www.nekotamago.org/