[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

やんちゃ盛りの黒猫くんが、目をキラーン！と輝かせています。



その目の先には、同じ年齢の、キジトラの女の子が。
2匹はきょうだい。今日は5週間ぶりの再会なのです。



再会した瞬間こそシャ～と言い合っていましたが、ものの10分とたたないうちに、すぐさま追いかけっこを始めました。



「あ、前にこうやっていっぱい遊んだんだっけ。オマエ、大きくなったじゃん」
「そっちこそ」
思いだしたようです。



ここは、市川駅裏の「美容室jam（じゃむ）」。
小宮山夫妻が21年前に始めたお店ですが、猫たちの強い味方のお店。
なんと、この14年で、地域のノラや捨て猫や、お客からの持ち込まtれ猫など90匹近く保護し、譲渡につなげてきたのです。
猫店長トゥエルブたちの奮闘ぶりはこの記事をごらんください。

そのかいあって、ここのところ、界隈にノラはめっきり見なくなりました。
この春、久しぶりに持ちこまれ子猫3匹がやってきました。
外生まれの子猫兄妹4匹で、1匹が車にひかれたことから、あるお客さんが緊急保護を相談してきたのです。

お店のカレンダーにもなった3匹。
店内で、ひと月余りを過ごしました。



キジトラの女の子たちはもらわれていき、黒猫くんは、お店のスタッフNさんのおうちの子に。
Nさんは、9歳から3歳までの3児のママ。
子猫は「虹丸」という名になって、時々、Nさんと一緒に出勤してくる通い猫になりました。



やんちゃ盛りのお子さん3人に加え、新入り末っ子の虹丸くんも、かなりのやんちゃ。
この日は、同じ日にお店からもらわれていった、お姉ちゃんのキジトラ猫「むぎ」ちゃんも、お母さんの来店と共に遊びにきたのです！



お店時代は、虹丸くんは、お姉ちゃんたちよりちょっと体が小さめで、プロレスごっこでも劣勢だったのに......。
5週間で、やっぱり男の子、虹くんはむぎちゃんよりやや大きめになっていました。



なので、プロレスごっこは、互角か、虹丸くんの気負い勝ち。
どったんばったん、飽きることなく、何十分も、追いかけっこやプロレス技。



むぎちゃんのおうちには、9歳のおじさん先住猫がいるそうですが、むぎちゃんのエネルギーにとうてい太刀打ちできず。
むぎちゃんは、久しぶりのきょうだい再会で、大ハッスルとなったのでした。
猫店長トゥエルブくんも、2匹のにぎやかさに、遠くで目を丸くしています。



「きょうだい子猫ってこんなに楽しそうに遊ぶのねえ」と、むぎちゃんの飼い主さんも、びっくり。
小宮山店長さんが「また連れてくればいいですよ。ここを保育園にすれば」と、すてきなご提案。



もちろん、2匹とも、おうちで人間たちにいっぱい遊んでもらっているのですが。
虹丸くんは、3人のお兄ちゃんたちのうち、9歳の長男くんだけを「猫」として認めているそうな。
Nさんが、虹丸くんが長男くんの頭の毛づくろいをしてあげている写真を見せてくれました。



保護されて、それぞれもらわれて行っても、こうして再会して、思う存分遊べる場所がある虹丸くんたちは、ほんとうに幸せ猫さんと思います。



猫好きなお客さんが集まるお店。
美容室jamさん、地道な保護活動をありがとうございます。
暑さを爽やかに吹き飛ばしてくれる風景でした。

---

「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。


『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。


『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。


『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。


『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！