フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所: 長野県長野市とその周辺
9月の連休明けに保護したオスのキジシロの迷子猫の保護についての事です。
迷子なので2か月間は預かりして元の飼い主さんを探さねばなりませんでした。健康診断したところ白血病のキャリアだったためメンバーや一時預かりさん等皆先住猫がいる事からお世話する場所が無く非常に困りました。
かつて飼っていたが今は飼っていないので引き受けても良いという方が現れて11月いっぱいまでお願いしました。
その間に元の飼い主さん、または里親さんを探すべくチラシを作り、SNSで呼びかけたり、連日必死で拡散しました。ですが、とうとう元の飼い主さんは現れませんでした。
脱走して迷子になったのなら必死で探しているはず、首輪の装着も有、去勢も済んでいる子でしたので、もしかしたら捨てられたのかという事も考えられました。
皆で心を痛めました。困っていたところ、里親募集の拡散のお願いをした知り合いが引き受けてくれることになりました。
そこから白血病のキャリアについてネットで調べたり、他の団体の方に聞いたり、サプリメントやら、隔離のためのケージやら、いろいろと飼うための準備をお願いして奔走しました。それと同時に引き受けてくださる方が現れたことからホッとする暖かい気持ちになりました。
病気が有っても、命は命、先住猫との分け隔てなく感染防止対策をしながらも自由に仲良く暮らせるようにと言う考えで引き取ってくださいました。
今この時期コロナ禍で大騒ぎの人間界のように、工夫をしつつもその子が幸せに暮らしていけることを考えてくださいました。
やっと落ち着ける居場所を見つけられたという事で本当に良かったと思います。
白血病のキャリアでも、先住猫が沢山いても理解を示して飼う選択をしてくださった方もいるという中でさらに、別の一匹も迷子として保護しました。
なぜ、探さないのか、私たちは不思議でなりません、夏にも一匹迷子を保護しましたが、その子は一時預かりさんの所にまだいます。
遺棄されたのか脱走か全く分からないですが、そういう子達がいかに多いか、相談件数も増えています。
会では、緊急時対応マニュアルを作り譲渡する際手渡ししています。
外に出た!脱走してしまった。そういう時に使えるようにあらゆる連絡先と捜索の流れをまとめたプリントです。
一般の方の迷子の保護の相談も夏のころから増えています。飼い主の方には脱走させないことはもとより、捜索することも私たちは会の考えとしてアドバイスすることを決めました。
譲渡会を1月に開催してからその後はすべて休止していました。その間はネットでの里親募集のみに切り替えて拡散、すべての里親さんにこの緊急時対応プリントをお渡ししています。
脱走防止と迷子の捜索は常にお願いしている最優先事項としました。
保護したばかりの迷子のこうちゃん
里親さんに引き取られてすぐ膝の上に
また、会でTNRした子ですが、交通事故で脊椎を損傷、さらに膀胱を傷つけた排尿困難となってしまった子の一時預かりとお世話も会のメンバーがやってくれました。高額医療費はフェリシモさんからの活動基金から賄いました。
当初から発見者の方が自分で飼うと言って下さっていたのでそれまでに何とか治療を済ませたいと必死でした。
何度か2か所の動物病院に通い、引き取り手の方と預かりのメンバーと獣医さんと話しあってついに12月2日にバトンタッチができるというところまでこぎつけました。
手術はできないという獣医さんの判断で生涯にわたり導尿や膀胱洗浄が必要になるためその指導もしっかり行っていただきました。
交通事故の場合、素早く保護して治療に当れば何とか命はつなぐことができます。
また引き取って飼い猫としてくださるという方もいますので感謝しかありませんがあきらめずに治療することが大事だと思いました。
仮の名前寿司太郎君元気になって甘えている所
でたらめな餌やりをしていてそこで増えてしまったという子や、遺棄されたかもしれない健康状態のよくない子を引き取って下さった方、私達一時預かりメンバーが手一杯で引き取れない事情を話すと一般の方も皆さん協力体制で頑張ってくださることに感動しました。
特に10月から12月にかけて捕獲や、お世話、引き取ってくださった方も含めて5名の方がいました。
ボランティア丸投げ状態ではなく、やり方など説明して里親募集に持って行く、一緒になって猫の命を幸せに導いていく、コロナ禍の中市民の皆さんと共に乗り切るという事で私たちも多くの事を学んだように思います。
<ご支援くださっているみなさまへ>
猫部の活動基金の支援をして下っています皆さま、いつもありがとうございます。
保護猫たちの医療費は数が多ければ多いほど増えています。そのため頂いた基金がどれだけの猫を救えたか、不妊化手術やワクチン、血液検査、駆虫などの基本的な分のみならず、病気の治療に充てさせていただいて大変助かりました。
しかも元気にきれいになった子達は無事里親さんのもとへ貰われて今では皆幸せに家族の一員として暮らしています。
猫も飼い主である人間の方も共に幸せになれる里親制度、譲渡会が開けない今だからこそ、その重要性を考えてインターネットやチラシでの拡散募集に努めていきたいです。
また、脱走の猫の捜索や迷子の猫の飼い主さん探しも同じように行って保護した子達が安住の場所で暮らせるように努めていきたいと思います。
「こちら肉球クラブ」
https://life-is-animal.blog.ss-blog.jp/