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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2021年08月17日

「認定特定非営利法人 動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)」さまの活動レポート(2020年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:茨城県

"とんみん"と言うちょっと変わった名前の女の子ワンコがいます。
動物指導センターに保護されていたのですが、茨城県ではどこにでもいる柴系雑種で(人によっては柴犬ならぬ茨犬と呼んだりします)、しかも体が大きいためか里親の申し出がなく、センター暮らしが長くなり、殺処分になる可能性が高くなったため当会が引き出しました。
2年も前のことです。人間を信頼しており間違いなく元飼い犬です。
欠点らしい欠点がなく、どういう理由で捨てられたのか分からなくなる犬が時に来ることがあります。
とんみんもそういう犬でした。
人に甘えることのないクールな性格で、また特徴らしい特徴が無いためか、当会に来てからも里親さんが決まりません。
そのとんみんが、この年末にようやく里親さんが決まりました。
長い間シェルターで世話をしていたボランティアさん達は嬉し涙のお別れです。

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里親さんのお宅では、感激したことに、お爺さんお婆さんまで家族総出でお出迎えしてくれ、子供たちはとんみんの為におもちゃを自作して歓迎してくれました。

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(その歓迎ぶりを伝え聞いて、ボランティアさん達はまた滂沱のうれし涙でした)

体が大きく、何事にも動じないとんみんです。子供たちの良きお姉さんとなって、強いきずなを築いていくことでしょう。

犬のポピーが保護されたのは3年も前のことです。
K市の15頭の飼育崩壊のうちの1頭でした。他の犬たちには里親さんが決まっていく中、ポピーだけは貰い手が見つかりません。
その理由は、ポピーが全盲だからです。その上、何年も散歩もなく屋内に居たため、散歩したこともなければ、他の犬との接し方も知りません。
そんな訳で、シェルターに来てからも、犬らしさを見せることなく、機械的に毎日を過ごすだけでした。
そんなポピーを見て、誰もがシェルターで一生を終えることを覚悟していたのです。
そのポピーの転機は、預かりさんが現れたことです。
沢山の犬がいるシェルターより、個人の家で世話した方が全盲のポピーにはいいに決まっています。
でも全盲の犬のお世話は大変で誰もが躊躇します。
それを、いいよ預かります、と言ってくれる方が現れたのです。そして、これが驚くほどの変化をポピーにもたらしました。
預かりさんから送られてくるポピーの写真には、犬らしさを取り戻して溌溂としたポピーが写っていました。

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シェルターに居た頃のポピーからは想像もできないことでした。
そして、そんなポピーを飼いたいという方がついに現れました。
ポピーは新年早々に里親希望者さん宅に移ります。全盲ポピーにもようやく春がやってきました。K市飼育崩壊から3年、預かりさんとボランティアの皆さんのおかげでようやく終止符が打たれようとしています。

今大きな社会問題となっている新型コロナで失職し困窮した方から、家の中で繁殖した猫を巡るご近所トラブルにより、今すぐ猫を処分して家を出なくてはいけなくなった、どうしたらよいか、と相談がありました。
この方のお宅に伺うと、天井裏に、押し入れ、天袋、天井の穴と、いたるところに猫がいます。
いったい何匹いるんですか?と聞くと、なんと、何頭いるのか全く把握しておられません!はぁ、それは困った、とため息をつきながら、とにかく全頭保護して、手術後譲渡を目指すことに。
さて、その保護した多数の猫の中で、マシュとマロと名付けた猫は、いつも一緒にいて、離して飼うことは考えられないほど仲がいい2匹でした。

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そこで2頭一緒に飼ってくれる里親さんを探していたのですが、うれしいことに見つかりました。
娘さんのいらっしゃるご家庭です。マシュとマロが来ると、娘さんがさっそく遊んで(追い掛け回して)おられました。

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これで将来ネコが大好きになるお嬢さんが一人増えましたね。最後に余談ですが、家を追い出された相談者の方は、その後行くところが見つかるまで、当会のシェルターに寝泊まりして犬猫の世話をされています。
ふふふ、犬猫だけじゃなくて、とうとう人間まで来た、とボランティアさん達は笑っています。
当会では、野良猫のTNRをこれまでは他県から獣医師を呼んでコンテナハウスで実施していたのですが、この度、TNRを主な目的とした動物病院を開設しました。
まだ獣医師は他から来てもらう状況ですが、今後茨城県のTNRの拠点にしたいと考えています。
茨城県から不幸な犬猫を無くしたい、小さな命を大事にする暖かい気持ちをここから広げて行きたい、と願っています。


<ご支援くださっているみなさまへ>
いつも多くの皆様からご支援をいただきまして、本当に有難うございます。
CAPIN会員一同、心よりお礼申し上げます。
いただきましたご寄付で、多くの保護犬猫に医療を受けさせ、十分なフードを与えることができ、多くの小さな命を救うことができました。
また、金銭的にだけでなく、我々の活動を支援してくださっている方々がいる、我々は孤独ではないという強い心の支えにもなっております。
当会は今後とも、動物と人間が、殺処分なく楽しく調和して生活できる社会実現のために、階段を一歩一歩登っていく所存でございます。
今後ともご支援を賜れば幸いです。大変有難うございました。



「認定特定非営利法人 動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)」
HP: http://www.capinew.jp/
ブログ: http://ameblo.jp/capin-blog/
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