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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

道ばた猫日記

2021年11月30日

紅葉と田んぼと猫

11月は、よく晴れて雲のきれいな日が多かったですね。
おとといの日曜日も、いいお天気だったので、久しぶりに房総へ足を延ばしました。
行く先は、匝瑳(そうさ)市の松山庭園美術館です。

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美術館の外廊下で、愛らしい子猫が庭を眺めています。
茶尾くん、4か月。羅羅ちゃんの息子です。
銚子生まれの「綺羅・羅羅」兄妹の片割れ、ララちゃんが、手術をする前に8~9か月の幼さでお母さんになったと聞いていましたが、子供たちに会うのは、初めて。
この子は男の子で、茶尾(チャオ)君というのですって。ちょっと内気そうなお顔をしています。
まだ幼い白猫のミーちゃんが、羅羅母さん顔負けに我が子のように可愛がっているそうです。

新しい登場猫が多いので、、以前の記事を

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美術館敷地内は、モミジがまさに見ごろ。

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さっき受付まで案内してくれたのは、ララちゃんでしたが、すでに子離れの時期になっているようです。

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外廊下でぽつんとしていたチャオくんのもとに駆け寄って、チュッとしたのは、お姉ちゃんのモモちゃん。
うす三毛の、しっかりした顔立ちの子です。

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美術館では、館主のコノキミクオさんのガンダ(鉄くず)展を開催中。
チャオ・モモちゃんたちにとっては、気のいいおじさんにあたるキラ君が(1歳になるかならないかの若さだけど)、別館に案内してくれました。

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これまでのガンダ作品は庭のいたるところにあって、猫たちのアスレチックとしても愛用されています。

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本館内を案内してくれたのは、これまた気のいいケンちゃんです。
「入り口に靴はいっぱいなんだけど、お客さんどこに行ったんだろう・・・・」って顔をしています。
今日は、館主コノキミクオさんの「詩と造形」出版記念の、「コノキミクオの詩の朗読会」がサロンで開かれているのです。
それを聞きにきたのでしたが、猫さんたちに会って、思わぬ寄り道をしてしまいました!

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朗読会場のストーブの前に陣取っていたのは、ミーちゃん。
おやおや、ずいぶんとお姉さんになりましたね!
この前は、ネズミみたいに走り回っていたのに。

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まだお子ちゃまのモモちゃんチャオくん姉弟は、「人がいっぱい」が怖いようで、バックヤードのスタッフ用いすの上で、身を潜めています。
「アタシたちが、ここにいること、ナイショだからね」と、モモちゃんに可愛いガンを飛ばされました。

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そして、そのまま、姉弟はスヤスヤ。
またね。
美術館は若い猫が一気に増え、子育て中も母猫の気が立っていたため、虎之介・瀬奈ちゃんコンビ、そしてシャンティ―ちゃんも、当面通いを見合わせています。
また、美術館で虎之介くんたちも加えた大団円を見たいものです。

さて、この日は、好天気とあって、美術館に来る前に、近場に一か所寄り道をしました。
春に美しい田んぼを見に行ったあの村です。

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おお、黄金色になった田んぼのど真ん中にいるのは、ラムちゃんじゃあありませんか。
「ラムちゃーん、なにしてんのー」
ラムちゃんは、誰だっけ?と怪訝なお顔で振り向いてくれました。

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小道を進むと、道ばたにちょこんと座っていたのは、茶々丸くん。
大きくなったねえ~~!

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くぅちゃんは、広済寺さまの庫裡(くり)の庭先で、ひなたぼっこ中。
3匹は、1月発売予定の「にゃっぷる」というムック本に登場するそうですよ。

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3匹共に、捨て猫だったところを迎えてもらった広済寺さまは、一面田んぼのこんなのどかな村にあります。

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広済寺さまと立ち話をしていると、さっき、田んぼで遊んでいたラムちゃんが、いつのまにか足元に。
「また、来てね」と見送ってくれました。
紅葉の丘も田んぼの村も、日本の美しい秋に、幸せな猫はよく似合います。


※コノキ・ミクオのガンダ彫刻展
 千葉県匝瑳市松山630
 12月12日(日)まで。金・土・日のみ開館。




「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。

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猫との約束
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道ばた猫日記ライター紹介

佐竹 茉莉子(さたけまりこ)

フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。

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カテゴリ: 道ばた猫日記
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みにゃさまのコメント

いろいろなねこさんみんなかわいいですね🙇‍♀️💦💦ラムちゃんの見送りがかわいいです。茶々丸ねこさんやモモねこさんやチャオねこさんの仲の良さスートブミーさんねこもかわいいです。ちゃおねこさんかわいいです。いやされました。幸せなねこさんでほっこりしました。いつもいやされました。

by ばつ丸 2021-11-30 16:47

深まる秋、芸術の秋・・・写真の中の猫達や風景を見ているとなぜか心も澄んでくる。ガンダのシルエットもいい雰囲気、こんな中で暮している猫達は本当に幸せもの。広済寺のラムちゃんはじめ猫達も、景色は秋へと移っても変わりないようで何より。既にもふもふの毛並で冬も元気に乗り越えてゆくことだろ。こんな平和な世界がいつまでも続きますように。

by Y.M 2021-11-30 16:58

本当に日本の秋は美しいですね。私は、葉っぱの落ちた柿の木に、ポツポツと柿の実がある姿が大好きです。鳥がついばめるように、実を残していると聞いた事があります。きっと、猫さんにも優しい人かなと思います。
どの猫さんもみんな、幸せそうです。こんな場所ばかりならいいのに。

by ちぃ 2021-11-30 19:53

みんな愛されている顔をしていますね。
世の中が、幸せな猫だらけになって、それを見守る人間もみんなニコニコして暮らせればいいのにと思います。

by ひじきママ 2021-11-30 19:56

今年のねこねこ展、2回ほど美術館に行ってみました。
キラちゃん、ララちゃん、ミーちゃんにも会えました。
なるほど、昨年に会えた虎之介くんと瀬名ちゃんに会えないのには理由があったのですね。
ガンダ展と紅葉も行ってみたいです。

by ヤンヤン 2021-11-30 20:45

ああ、松山庭園美術館、素敵ですね~!自然豊かで紅葉が大変きれいですね、松山庭園美術館の風景と猫、絵葉書やカレンダーで欲しいです!こちらの猫さんたち、みんなとびきり可愛いですよね(*^-^*)村の猫さんたちもいいですね、景色もほんとに素敵。一度お伺いしたい美術館、村です。いいなぁ。

by とも 2021-12-01 07:42

>ばつ丸さん

ほっこりしていただけて、よかったです。
コロナ禍で、今年は春秋しか行けなかったのですが、やはりしあわせ猫のいる風景はいいですね!

by 道ばた猫 2021-12-01 12:56

Y.mさん

冬毛が生えそろう今頃は、毛が密でふんわりしていて、いっそう猫の愛らしさを引き立てますね~。
神様はニンゲンにどうして冬毛を持たせてくれなかったんでしょう(笑)

by 道ばた猫 2021-12-01 13:00

>ちぃさん

農家の庭先の柿の木は、今、幾つか実をつけたままをよく目にしますね。
鳥たちのため・・・昔からの共存ですよね、いいなあ。

by 道ばた猫 2021-12-01 13:02

>ひじきママさん

しあわせな猫たちを見て、人間もニコニコ顔。また、ニコニコ顔の人間が、猫たちをしあわせにする。双方向のいい世の中になると最高ですね!!

by 道ばた猫 2021-12-01 13:05

>ヤンヤンさん
紅葉も猫も芸術もゆっくり楽しめるのは、たぶん、ここだけ(笑)。
12月~1月の展示は、たぶん恒例のガラス絵展と思います。

by 道ばた猫 2021-12-01 13:10

ちょっと足の便がよくない場所ですものね。でも、だからこそ、たどり着いた時の「やっと来られた!」感は、ハンパないです(笑)。

by 道ばた猫 2021-12-01 13:13

自坊のニャンコさん達を載せて頂き、又本も頂戴しまして、ありがとうございました。
 今日も変わらず3匹は境内でまったりと過ごすことでしょう。どうぞ、また会いに来てくださいませ( ^ω^ )

by 広済寺 2021-12-02 07:42

>広済寺さま

雑踏の町から行くと、ここは別世界です。
田んぼがあり、樹々があり、子供の遊び場があり、猫がいて・・・・この景色がずっと続くことを!

by 道ばた猫 2021-12-02 22:02