フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:福井県・福島県
春先は福井県はコロナの感染は小康状態でしたが、愛護センターでは譲渡会を開催することが出来ず、入ってくる猫に苦労していました。
そんな中、今年は何故か、先天性の異常をを持った子が多く保護され、センターでは検査・治療・譲渡は難しく、そんな子たちを中心に受け入れました。
特に前足が二本とも折れた後に骨髄炎を起こし、発熱等を繰り返していた「あんよちゃん」
<後日治療完了後、一緒にいた保護猫と一緒に里親様のもとに行くことが出来ました>
<折れて、炎症を起こし、変な風に新しい骨も形成されていました>
そして、私も初めてお世話することになった水頭症の子猫兄弟。
特に、メスの子猫で「でこちゃん」と名付けた子は重度で、生後2か月過ぎてたのに270gしかなく、頭がふらふらしていて、うまく歩くことも、ご飯を食べるのも難しいようでした。
<でこちゃん。ふるふるぷるぷるながらも頑張ってご飯を食べたり、トイレに行ったりしていました>
「でこちゃん」と名付けたとおり、当初おでこがふくらんでいて、髄液かリンパ液が脳を圧迫しているのではと、圧迫をふせぐ、苦くて嫌な薬を毎日飲んでもらいました。
一時はふらふらながらも安定し、おもちゃで遊んだり、兄弟とじゃれて遊んでいました。
ですが、月日とともに、次々と症状が出てきて、歩いても前に進めなくなったり、自分ではご飯を食べれなくなり、最終的には寝たきりになり、半年ほどで亡くなってまいました。
<苦いお薬でいやいやで泡をふいてしまうでこちゃん>
ですが、最後までかわいい子でした。
他に猫には気が強く、寝たきりになっても、他の嫌い猫が近寄ると「シャー」って怒っていました。
他にも後ろ両足に奇形がある子なども保護しました。
そして、そんなふうにお手伝いに行ったセンターで、懐かしい出会いがありました。
それは14年前に手がけた多頭飼崩壊で91匹いたお家の子でした。
91匹中8匹(飼い主が手放さないと言った子)を残し、すべて手術し保護し、里親に出したのですが、私は残した子がずっと心配でした。
震災で福島にシェルターを作るまでは、毎月飼い主宅を訪れ、様子などを聞いていましたが、福島に行ってらは電話のみなり、数年で関係が閉じてまいました。
今回、その飼い主が亡くなり、残された猫たちがセンターに収容されてたのです。
飼い主さんは、その後数匹新たに飼っており、しかし、センター尽力で残りは2匹なっていました。
そして、その1匹が高齢で肝臓に腫瘍があることから、センターでの譲渡は難しいと思い保護しました
<センターに居たしゅうちゃん。16歳。肝臓に腫瘍が出来ていました>
その後も、飼い主さんはこりずに増やしていた・・・とはすごくショックしたが、16年後になりましたが、残りの子を保護できたことに安堵しました。
現在は腫瘍も小康状態で、穏やかに暮らすことが出来ています。
多頭崩壊主は、長いつきあいが必要なのだとつくづく考えさせられました。
<ご支援くださっているみなさまへ>
現在もコロナウィルスによりお見合いやお届けが出来にくくなっています。ですが、コロナ禍も1年超え、出来ることも増えてました。
イベント等はまだ難しいすが、ズーム等を使用しての動画でのお見合いや、家の確認ども出来るようになり、遠方のお届けも、少ない時間済ますことが出来るようになりました。
今後はまだまだ世の中がどうなるかわかりませんが、出来ることを中心に、保護は数では無く、高齢やキャリアの子、障害のある子を中心に受け入れていきたいと思います。
そして、そんな子たちでも保護することが出来、治療することが出来るのも、皆様のご支援と、応援があってこそと考えています。
皆様本当にありがとうございます。
南相馬にゃんこはうす 代表 中山 有里子
「南相馬にゃんこはうす」
http://www.necosama.net/