[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。
道ばた猫日記
2022年01月25日
美術館猫になりたくてたまらなかったサンタくん
先週の日曜日、近くで取材があったので、夕方でしたが、匝瑳（そうさ）市の松山庭園美術館に立ち寄りました。
受付の木戸をくぐって、中庭に入ると・・・・・。
芝生の上にいた見たことのない子猫が、私の足元めがけ、ちょこちょこっと走り寄ってきました。
生後３～４か月くらいの白黒の男の子。
靴の上に乗っかるようにして、ひと鳴き。にゃあん。
まるで「いらっしゃいませ。ボクはここの猫です。よろしく」と言っているようです。
館長さんに聞けば、去年のクリスマスの朝、痩せた子猫が美術館の中庭にちょこんと座っていたそう。
昼過ぎには、館内に入り込んで、いかにも「ここのスタッフ猫です」みたいな顔で、お客さんと見れば走り寄って「いらっしゃいませ」のサービスをしていたのだとか。
「それはもう一生懸命で。美術館の猫になりたくてたまらないようだったの」と、館長さん。
動物病院に連れていくと、「疥癬（かいせん）」と言う皮膚病を持っていたため、しばしケージ内での隔離となりました。
館長さんは、私と同じく、ちょっとへんてこな猫が好みですし（笑）、その懸命な働きぶりにもほだされ、子猫はめでたく美術館猫に迎えられました。
美術館スタッフで虎之介くんや瀬奈ちゃんの飼い主である花澤さんが、「サンタ」という名をつけてやりました。クリスマスのプレゼントのように現れたからです。
美術館は田んぼに囲まれた急坂の上の丘にありますから、子猫がひとりでやってきたとは考えにくく、夜のうちに誰かに美術館前に捨てられ、庭に入り込んできたのでしょう。
皮膚病の治ったサンタくん。
さっそく、猫スタッフとして、熱心にお客サービスの日々。
子猫ながら、いちばんの働き者。
先住猫さんたちにも、あっという間になじんで受け入れてもらいました。
でも、そこは子猫のこと。
木登りに夢中になったり、先輩猫にプロレスをしかけたり。
虎之介くんもケンちゃんも、子猫の時にはみんな登った松の木がお気に入り。
11月に来たときは、まだまだお子ちゃまっぽかったチャオくんや
モモちゃんが、生後半年過ぎにして、なんだかすっかりオトナに見えてしまいます。
それにしても、「子猫の遺棄」という無責任な「犯罪」は、いつになったらなくなるのでしょうか。
痩せて皮膚病も持っていたサンタくんは、美術館の庭にたどり着かなかったら、年末年始の寒波の中、いのちがあったとは思えません。
お顔の模様柄、顔立ちがわかりにくいサンタくんですが、よくよく見れば、とても聡明な顔立ちです。
きっと、先輩たちにも可愛がられ、立派な学芸員になってくれることでしょう。
※当ブログに登場してくれた、海辺のマリちゃんと、いっとくさんの愛猫ねぎ様のお話が、「猫との約束」より試し読みとして、Yahooニュースに流れました。
マリちゃん、ねぎ様のその後を、ぜひご覧ください！
マリちゃん https://news.yahoo.co.jp/articles
ねぎ様 https://news.yahoo.co.jp/articles
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『猫との約束』
猫は人生にドラマを運んでくる。ささやかでも、至福のドラマを
『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。
『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。
『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。
『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！
受付の木戸をくぐって、中庭に入ると・・・・・。
芝生の上にいた見たことのない子猫が、私の足元めがけ、ちょこちょこっと走り寄ってきました。
生後３～４か月くらいの白黒の男の子。
靴の上に乗っかるようにして、ひと鳴き。にゃあん。
まるで「いらっしゃいませ。ボクはここの猫です。よろしく」と言っているようです。
館長さんに聞けば、去年のクリスマスの朝、痩せた子猫が美術館の中庭にちょこんと座っていたそう。
昼過ぎには、館内に入り込んで、いかにも「ここのスタッフ猫です」みたいな顔で、お客さんと見れば走り寄って「いらっしゃいませ」のサービスをしていたのだとか。
「それはもう一生懸命で。美術館の猫になりたくてたまらないようだったの」と、館長さん。
動物病院に連れていくと、「疥癬（かいせん）」と言う皮膚病を持っていたため、しばしケージ内での隔離となりました。
館長さんは、私と同じく、ちょっとへんてこな猫が好みですし（笑）、その懸命な働きぶりにもほだされ、子猫はめでたく美術館猫に迎えられました。
美術館スタッフで虎之介くんや瀬奈ちゃんの飼い主である花澤さんが、「サンタ」という名をつけてやりました。クリスマスのプレゼントのように現れたからです。
美術館は田んぼに囲まれた急坂の上の丘にありますから、子猫がひとりでやってきたとは考えにくく、夜のうちに誰かに美術館前に捨てられ、庭に入り込んできたのでしょう。
皮膚病の治ったサンタくん。
さっそく、猫スタッフとして、熱心にお客サービスの日々。
子猫ながら、いちばんの働き者。
先住猫さんたちにも、あっという間になじんで受け入れてもらいました。
でも、そこは子猫のこと。
木登りに夢中になったり、先輩猫にプロレスをしかけたり。
虎之介くんもケンちゃんも、子猫の時にはみんな登った松の木がお気に入り。
11月に来たときは、まだまだお子ちゃまっぽかったチャオくんや
モモちゃんが、生後半年過ぎにして、なんだかすっかりオトナに見えてしまいます。
それにしても、「子猫の遺棄」という無責任な「犯罪」は、いつになったらなくなるのでしょうか。
痩せて皮膚病も持っていたサンタくんは、美術館の庭にたどり着かなかったら、年末年始の寒波の中、いのちがあったとは思えません。
お顔の模様柄、顔立ちがわかりにくいサンタくんですが、よくよく見れば、とても聡明な顔立ちです。
きっと、先輩たちにも可愛がられ、立派な学芸員になってくれることでしょう。
※当ブログに登場してくれた、海辺のマリちゃんと、いっとくさんの愛猫ねぎ様のお話が、「猫との約束」より試し読みとして、Yahooニュースに流れました。
マリちゃん、ねぎ様のその後を、ぜひご覧ください！
マリちゃん https://news.yahoo.co.jp/articles
ねぎ様 https://news.yahoo.co.jp/articles
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『猫との約束』
猫は人生にドラマを運んでくる。ささやかでも、至福のドラマを
『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。
『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。
『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。
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サンタくん、可愛いコですね。
結果オーライだったかもしれないけど、子猫を捨てるなんて、本当に許せません！
とにかく命が繋がって良かった。
これからは美術館で接客を頑張ってね、サンタくん。
コロナが落ち着いたら行ってみたい美術館です。
by まあぼんた 2022-01-25 15:34
次々にやってくる猫たちを優しく迎え入れている松山庭園美術館、猫たちは美しい自然と芸術作品、そして館長さんやお客様に囲まれてすくすくと育っている。サンタくんやチャオくんモモちゃんも、先輩たちと同様に、賢く優しそうな顔立ちに磨きがかかって既に学芸員としての雰囲気も漂っている。素晴らしい環境の中にいると猫たちも穏やかな性格になっていくのだろうか。マリちゃんやねぎ様の話も、あらためて読み返しました。
by Ｙ.M 2022-01-25 16:21
またまた可愛い子が登場ですね。
棚田の上の美術館、それを狙って捨てるなんて…許せない。
皮膚病も治って美術館スタッフとは、何とも可愛らしい。春の猫ネコ展が待ち遠しいです。
新型コロナの収束を願うばかりです。
Yahooニュース、閲覧済みです。
マリちゃん、ねぎ様、まさにおんにゃの生き様！
佐竹さんのブログでは、優しいアニキと芯の強いおんにゃの、対比が見てとれますね。（笑）
by ヤンヤン 2022-01-25 20:26
クリスマスに因んでサンタくん!素敵な名前ですね。無事に美術館の学芸員に就任出来て良かったです。きっと皆の人気者なのでしょうね。私も接客してもらいたいな。
by シーマン 2022-01-25 21:14
またまた個性的な猫さん参入ですね。
遠いけど、いつか行きたい美術館です！
サンタくん、待っててね。
by ひじきママ 2022-01-25 23:15
おぉー サンタくん、私のファーストキャット！リンにそっくりだ☆
リンはカギシッポでしたがー♪
ところで遺棄？なのかは分かりませんが・・・
美術館付近に連れていけば助けてくれるとでも思ったのかな？
それなら美術館に直接、顔を出して相談してほしかったですね！
by ミンディー 2022-01-26 09:14
一生懸命働くサンタくんの何と健気な事！猫さんは、選んでその家に来ると聞いた事があります。遺棄されたのではなく、自分が選んで、美術館に来たと思いたいけど……
サンタくん、きっと賢い猫さんに育つことでしょうね。
by ちぃ 2022-01-26 12:51
サンタくん良かったね！一度見たら忘れられないお顔ですね。ホワイトソックスもチャーミングですね～
大好きなタイプです！美術館行ってみたいですね♡
by ぺったんの母 2022-01-27 11:16
可愛いーー！！人懐っこい可愛いサンタくんですね、美術館スタッフになって良かった！楽しそうに働いていますね～♪虎之介くんや瀬奈ちゃんも美形さんですがサンタくん、チャオくんやももちゃんもきれいですね。
マリちゃん、ねぎ様のお話も読みます♪
by とも 2022-01-27 12:23
＞まあぼんたさん
ほんとうに！ 子猫を捨てるということは、命が尽きる可能性大の犯罪だということが、もっともっと衆知されますように。
by 道ばた猫 2022-01-28 01:33
＞Y.Mさん
銚子からやってきたキラララ兄妹も、ララの子チャオモモ兄妹も、みんな逞しい！
ひとりでやってきたサンタくんは、どんな大人になるのでしょう。楽しみです！
by 道ばた猫 2022-01-28 01:38
＞ヤンヤンさん
そう言われれば、優しい兄貴猫、芯の強い雌猫の登場が、このブログでは多いですね（笑）。
縄張りの新入りを守るオス猫、子供を守るメス猫と言う自然の摂理なのでしょうか。
by 道ばた猫 2022-01-28 01:44
>シーマンさん
幼くしてひとりで自分の居場所を懸命に作るなんて、本当にいじらしく賢い子ですね！
名前の通り、来館者に幸せを配ってほしいです。
by 道ばた猫 2022-01-28 01:49
＞ひじきママさん
いつか行けるといいですね！
その時は、サンタくんはじめ、いろんな猫に接客してもらえますように～。
by 道ばた猫 2022-01-28 01:51
＞ミンディーさん
美術館に直接相談したり連れてくる方も、これまでたくさんいて、館長さんたちは親身に相談に乗って譲渡先を見つけていらっしゃいました。「捨てる」のは言外の行為です。
by 道ばた猫 2022-01-28 01:54
＞ちぃさん
捨てられたにせよ、中庭の芝生の上で、館が開くのをじっと待っていたサンタくんは、賢い子だと思います！
いい館員になるに違いありません。
by 道ばた猫 2022-01-28 01:57
＞ぺったんのお母さま
唯一無二のご面相ですよね。琥珀色の目の色も、ソックスも、とってもチャーミング。
立派な猫になりそうです！
by 道ばた猫 2022-01-28 02:00
＞ともさん
幼くして天職を与えられてよかった！
皮膚炎もしっかり治療してもらって、ほんとうによかったです。
by 道ばた猫 2022-01-28 02:04
初めて美術館を訪れました。サンタ君に駐車場までお迎え頂きましたが、その後我々2人が庭の石やブリキ？の作品を見ながらゆっくり歩いていると、彼は、目の前を脱兎の如く走って横切っては木に登る！を何度も見せてくれ「すごいでしょ！」と言ってましたw。ところが例の松の木のてっぺんまで登り詰めた所で降りられなくなり、安心させてから下ろしてあげました。妻は子猫と遊ぶのが初めてで楽しかったようです。私もサンタ君始め、皆様に癒されました。あ、もちろん館長や花澤様にも大変お世話になりました。とても癒され感謝しています！またお伺いさせて頂きます。よろしくお願いします。
by alp 2022-01-29 06:52
＞alpさま
奥さまが、初めての子猫との遊びを楽しまれたようで、紹介しがいがありました！
サンタくん、いい仕事してるでしょ。春の猫ねこ展にもぜひ！
by 道ばた猫 2022-01-29 08:01
わあ、サンタくんに会いに行きたいな🎵
〉「子猫の遺棄」という「犯罪」
犯罪、たしかにそうです！
ハッとしました。
by ネエ 2022-01-30 10:45
お正月に美術館に行った時、まだケージに入れられて隔離されていました。
部屋を閉めて、館長さんに出してもらうと遊びたくて大騒ぎでした。
とても人懐こくて、可愛い仔猫ですね。
昨年、まだ８歳で虹の橋を渡ってしまった家のねねさんに模様がとても似ていて、心がキュンとしてしまいました。
ここなら何とかして貰えると解っていて遺棄するんでしょうが、酷い話ですよね。
取り敢えず、サンタ君は幸せに成れて良かったですね。
by るな 2022-02-06 16:22