[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

りんちゃんは、推定4歳のサバ白のめす猫さん。



まあるいお顔にまあるい目がチャームポイントです。



りんちゃんは、今年1月に、千尋さんと知子さんのもとにやってきました。



千尋さんと知子さんは、同じ会社の気の合う同僚。
郊外の集合住宅をシェアして一緒に暮らしています。
お互い実家ではずっと猫を飼っていたので、暮らし始めたときに、すぐに決めました。

「保護猫を迎えて、女3人で暮らそう！」と。

そこで、近場で譲渡会を開いているgoens(ごえん）のサイトで譲渡先募集の猫たちの写真を眺めているうちに、気になる子が。
茶トラのキュートな子でした。
ふたりは、その子に会いに譲渡会に出かけます。
そこで運命の出会いをしたのが、茶トラの子ではなく、サバ白の子。
「お目当ての子の隣の隣のケージで、めちゃめちゃ鳴いていたんです」と、千尋さん。
「他の子は委縮して固まってるのに、その子だけ、元気いっぱいでアピールしてて」と、知子さん。
それが、りんちゃんでした。



りんちゃんは、猫じゃらしでハッスル。
この子を迎えたら、毎日面白いだろうな・・・。おしゃべりだから、いろんな会話ができそう。
ふたりの意見は一致しました。


（右=知子さん、左=千尋さん）

トライアルでやってきたりんちゃんは、すぐにトイレを使い、その後、へそ天で寝るというくつろぎぶり。
女3人の共同生活が、大いに気に入ったようです。



名前は、そのまま、りんちゃんにしました。名前が変わって混乱させたくなかったし、ぴったりの名だったからです。



来てしばらくは、りんちゃんは、明け方5時半ころにふたりを起こしていました。
しばらくして、ふたりが起きるふつうの時刻に収まったのですが、早起きには訳があったと、あとで知ります。
預かりボラの方のおうちに小学生の女の子がいて、頑張り屋さんのその子が毎朝5時半に起きてお勉強をしていたのでした。りんちゃんは、その女の子を起こしてあげていたのです。
りんちゃん、遊んでもらうのが大好きで、馬のように（笑）家じゅう走り回るのだそう。
ペットカメラを取り付けて、留守中のりんちゃんの様子を見てみたら、トイレもせずご飯も口にせず、ずっと寝ていました。
ふたりが帰宅すると、「お帰り～！　お帰り～！」とすっ飛んできて、安心してトイレをし、ご飯を食べ、「遊んで、遊んでっ」とせがみます。



朝、会社に行くときは、ちゃんとわかっているようで「はい、行ってらっしゃい」と送り出します。
「ほんとうに出来た女です」
「知ってる猫の中でいちばん賢い！」と、ふたりはぞっこん。



「人が大好きなので、私たちが家にいるときはずっとくっついてる。いつも視界の中にいますね。とくに3人でいるのが好きみたいで、私が自分の部屋にいると呼びにくるんです」と、千尋さん。
最近では、入浴中も入ってくるのだとか。



甘えん坊でおしゃべりのりんちゃん。
初めての客にちょっと戸惑って、馬のように走る本領発揮やソファの上のくつろぎポーズは見せてはもらえませんでしたが、
あとから、千尋さんが写真を送ってくださいました。



ソファの上で、ほどけきった寝姿。



そして、大好きなお姉さんふたりに見せる、「遊んで！」の表情。
「このまま、ずーっとと3人暮らしでいいですね」なんて、知子さんは言っていますよ。



りんちゃん、もうさびしい夜はないね。
じつは、りんちゃんは、崩壊家庭で家族が離散した家で飼われていた猫さん。
10代の長女さんが、必死に守り抜いた猫さんのうちの1匹です。
りんちゃんと一緒に暮らしていた黒猫ジジちゃんの話は、来週に。

※お知らせその１
千尋さんたちが、譲渡会に行くきっかけになった、最初のお目当ての茶とらさん「しずくちゃん」と、同じおうちに迎えられた多頭飼育崩壊現場出身の黒猫「ショコラちゃん」がお茶のパッケージ絵のモデルになりました。
goensさんと、東金の老舗のお茶屋さん「西川園」さんとのコラボで、チャリテイーのお茶商品が発売開始。売り上げの一部が保護猫のために使われます。
千葉県内西川園店舗のほか、楽天の西川園ページでも取り扱っています。



※お知らせその２
WEBサイト「猫びよりプラス」で連載していた「里山の子、さっちゃん」の各エピソード紹介に引き続き、
2017年に発行された「猫だって...。」に収められた各エピソードの連載が始まりました。
本ブログでのおなじみの子たちも登場します。毎週木曜更新です。

https://necobiyori.jp/column/12371/

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「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。


『猫との約束』
猫は人生にドラマを運んでくる。ささやかでも、至福のドラマを


『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。


『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。


『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。


『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
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