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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

道ばた猫日記

2022年03月15日

猫をかぶっていたモネ太くん

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モネ太くんは、推定生後10か月。
このおうちにやってきて、半年が過ぎました。

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パパやママ、お兄ちゃんふたりに、「かわいいかわいい」と可愛がられています。
(上のお兄ちゃんは、今日はバイト)

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ミミ太くんという猫のお兄ちゃんもいるのですが、彼は人見知りなので、知らない客を見るや2階に駆け上がってしまいました。
青い目がとっても印象的でした!!

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下のお兄ちゃん、4年生の楓音(かのん)くんは、サッカー少年で、とってもいいガタイ。大の猫好きです。

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でも、5年前までは、犬派のパパが「動物は家にあげるものじゃない」と言って、猫はNGだったのですって。
ところが、近くで生まれたノラの子に遭遇したママが、不憫に思い餌付けをして保護。譲渡先を探すつもりだったのですが...。
「愛くるしくてね、飼ってみてもいいかなと」とメロメロになったのがパパ!
楓音くんも、大喜び。
後ろ足が不自由で、跳ぶときはうさぎ跳びの、耳が大きかった子猫は「ミミ太」と名づけられました。
代々、犬もカメも「太」のつく名前をつけていたそうです。
去年の夏のこと。
近場のホームセンターで、譲渡会があると知ったママは、2匹目を飼うつもりはなく見学に行きたいと思いました。
同行したパパと楓音くんが2匹目を迎える気満々になってしまったのです。
会場に入るやいなや、可愛らしい子猫と目が合ってしまったから!
名札には「モネ」と書いてありました。
「入り口のいい場所にいたんですよ。しかも、アイドルっぽい顔をして。おとなしく座っていましたがオーラがありましたね」と、パパ。
その日に、トライアル申し込み。
パパは言います。
「他にもトライアル申し込みが複数あったらしいのですが、僕が猫Tシャツ着ていたのが功を奏したのかな」
いやいや、猫を大事にする猫好き家族の雰囲気がバッチリ伝わったんですよ、きっと。
でも、その子モネは、猫を被っていたのでした(笑)。

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ケージの中にいるモネに近寄ったミミ太は、「シャ~」と言われ、すごすご退散。
それを見て「無理かな~」と思ったママでしたが、3日目にはいい感じに接近していたそうです。
ご一家にとって、足の不自由なミミ太くんのストレスにならないことが、第一条件でした。

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そして、モネくんは「太」をもらって、「モネ太」となりました。

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当初はおとなしめでしたが、そのうち、甘噛み、スリスリ、フミフミと、やんちゃな甘えん坊気質全開に。
朝晩は走り回って大フィーバーを展開。
ときにミミ太先輩を追いかけては、、ウザがられたり。
それでも、並んで窓から外を眺めたりする、程よい仲の2匹なのです。

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同じ格好でお昼寝する楓音くんとミミ太の可愛いこと!

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楓音くんに、2匹のいいところを聞いてみました。
「ミミは一緒に寝てくれるとこ。モネは、トイレをちゃんとできるとこ。2匹いると、めっちゃ楽しい!」

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楓音くんは、「将来の夢」という学校の文集にこう書いたそうです。
「いろいろな猫を飼ってみたい」
叶うと、いいね。

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上のお兄ちゃん竜斗さんが、バイト先から帰ってきました。
さっそくモネ太くんを抱っこして「可愛い......」と笑顔。

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モネ太くんは、goensさんと大協力関係にある動物病院の裏の竹林で鳴いていた子猫。
たまたま保護猫の通院でやってきたボランティアの方が、鳴き声を聞きつけました。
そのまま獣医さん預かりとなって、goensの譲渡会で、こんなしあわせな縁を得たのでした。

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ミミ太とモネ太。
それぞれに、ノラ生まれで外にいたら短命であったであろう小さな命。
救いあげ、繋ぎ、迎える手のバトンタッチで、今のしあわせがあります。
愛されてずっとずっとしあわせに!



「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。

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猫との約束
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道ばた猫日記ライター紹介

佐竹 茉莉子(さたけまりこ)

フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。

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カテゴリ: 道ばた猫日記
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みにゃさまのコメント

モネ太くん、イケメンですね。ミミ太くんとも仲良しで幸せですね。二匹がドアの前にいる写真から、話し声が聞こえてきそう。
うちの猫さん達もみんな元ノラさんです。

by ちぃ 2022-03-15 16:37

モネ太くん、イケメンですね。ミミ太くんとドアの前にいる写真から、何やら相談している声が聞こえてきそうですね。
うちの猫さんも、みんな元ノラです。縁あってうちに来た仔達。ずっと大切にしたいです。いえ、私達の方が大切にしてもらっているのかも。

by ちぃ 2022-03-15 16:44

モネ太くん、猫を被るのもうまいけど、ウインクもうまそう。目と目の間隔が広いのもチャーミング、これでパパを参らせたのかな。シャーと言われても、モネ太くんを受け入れてくれたミミ太くんもたいしたもの。救われた小さな命が末永く幸せでありますように。

by Y.M 2022-03-15 17:46

モネ太くん、ミミ太くん、温かいおうちに迎えられて良かったね。
私も犬好きパパさんと一緒で、何をしでかすかわからない猫をお迎えするなんて... と思っていたものです。(今思えば実に恥ずかしい)
今ではさぬき姫のいない我が家など考えられません。
ミミ太くんの足も個性のうち、程よい仲で寄り添うモネ太くん、優しい世界が目に浮かぶようです。

by ヤンヤン 2022-03-16 16:45

あらぁー、なんという美少年モネ太くん!これはアイドルですね~。大人しく猫を被っていたとは(笑)ミミ太くんも素敵♪仲良くされているようでいいですね!楓音くんとモネ太くんの同じ寝姿、最高ですね!!楓音くんも素敵な大人になりそう~(*^-^*)

by とも 2022-03-18 07:05

>ちぃさん

猫たちから大事にしてもらってる……最高のしあわせですね!!
私も、そうかも。添い寝してもらってるし(笑)。

by 道ばた猫 2022-03-18 11:11

Y.Mさん

そうなんです!目と目の間がちょっとばかり広いのが、チャームポイントかと。
牧歌的な印象なんですよね~。

by 道ばた猫 2022-03-18 11:13

>ヤンヤンさん

猫苦手 → 猫にメロメロ  このパターン、多いですよね(笑)。
従来の猫好きをも追い越してしまう猫愛、うれしいです。

by 道ばた猫 2022-03-18 11:16

>ともさん

楓音くんとミミ太くんの寝姿、ほんと可愛いでしょ。
風音くんがモネ太を見る目や撫でる手の優しさが、とても印象的でした!

by 道ばた猫 2022-03-18 11:19

>皆さま

フェリシモのすべてのコメント欄が承認制になりました。反映されるまで、ちょっとばかり時間差が出ますが、これまで通り、楽しいコメントお待ちしています~。

by 道ばた猫 2022-03-18 11:22