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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

道ばた猫日記

2022年08月23日

美術館の妖怪たち

雨が上がった先週の金曜日。気温は高いけれど湿度が低く、カラッとした青空に誘われ、やってきたのは、丘の上。

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おや、木陰の大きな石の上にいるのはチャオくんではありませんか。
風の通り道で気持ちよさそう。木漏れ日が瞳の中でキラキラしています。

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そう、ここは、松山庭園美術館。
毎年恒例の猫ねこ展が終わって、猫スタッフもちょっとひと息。
今、なんかとっても面白い企画展をやっているんですって?

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「そうなんだ。見たらゾクゾクするよ。案内してあげようか」と、チャオくん。
というわけで、別館に案内してもらいました。

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わあ!!
別館内に跋扈する妖怪たち。
目が覚めるような青い、猫妖怪。これはコノキミクオ画伯の作品です。

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モノクロの妖怪は、井上瑞穂さんの作品。
館の当主であるコノキミクオさんたち6人の作家たちが趣向を凝らした妖怪たちは、どの妖怪も、豪快で痛快で、しかもチャーミング。
あっ、椅子の陰にも妖怪が!

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と思ったら、白猫ミーちゃんの息子のクロスケくんでした。

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展示のタイトルは、「夏はゾクゾク妖怪ちば展」。

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ここ匝瑳(そうさ)市の旧名は「八日市場(ようかいちば)」。
コノキ画伯夫妻が東京から転居してきた頃のこと。東京から電話で場所の問い合わせがかかってきました。
「八日市場」と答えると、「えっ、妖怪チバですか!」と驚かれたという笑い話が、タイトルになっているのだとか。

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居並ぶ千葉の妖怪たちは、暑気も世の憂さも、ひととき吹き払ってくれます。
妖怪たちに「最近は人間界のほうが面妖な」と言われている気がしないでもありませんが。

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本館のサロンでは、お久しぶりの黒豆ちゃん。
本館奥で展示のコノキ画伯のガンダ(鉄くず)たちも、ばっちり見ごたえあります。

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うーちゃんは、庭の見える書斎で、熟睡中。

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クロスケ・シロスケ兄弟は、縁側でスタッフの方におやつをおねだりしています。

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まだ4か月のクロスケくんたちは、妖怪でもあり、天使でもあり。
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帰り際、外庭でパッタリ会った紅丸くんになぜか妖怪に出遭ったようなリアクションをされ、可愛い足をバッテンにさせてしまった私です。

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米どころ多古町の田んぼは、もうすっかり秋の色。農家の猫さんが日の入りまで遊んでいました。


※松山庭園美術館
 千葉県匝瑳市松山630
 「夏はゾクゾク妖怪ちば展」は、今週末の28日まで。
 10:00~17:00(金曜・土曜・日曜・祝日のみ)



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道ばた猫日記ライター紹介

佐竹 茉莉子(さたけまりこ)

フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。

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カテゴリ: 道ばた猫日記
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みにゃさまのコメント

輝く瞳のチャオくんに見惚れていたら、出るは、出るは、大あくびのチャオくん以下、クロスケくん、黒豆ちゃん、うーちゃん、シロスケ、紅丸くん等々妖怪の面々、松山庭園美術館は妖怪に占拠されたのか。猫達を圧倒する作品群もさることながら、秋の気配を感じさせてくれる周囲の風景も逸品、こんなところに一日居たらさぞかし心が洗われることだろう。コロナの少しでも早い終息を願いたい。

by Y.M 2022-08-23 15:23

皆んな可愛い!松山庭園美術館に行ったことがないので、いつか行ってみたいと思ってます。あらら、紅丸くんの足が!ほんと奇跡の1枚な姿ですね〜(^_^)

by えるくま 2022-08-23 16:36

すごい写真だらけで、私は叫びっぱなしです。絵もオブジェも生身の猫さんも!シロスケちゃんのベロ、ビヨーンと伸びてきそうです。クロスケちゃんのギラギラお目々、何でもあげるから許して……
茉莉子さん、今日もありがとうございます!

by ちぃ 2022-08-23 20:40

>Y.Mさん

美術館の猫さんたちは「妖怪」ではなくて、「妖精」でしたね~。
とっても気持ちのいい場所なので、一度ぜひ!

by 道ばた猫 2022-08-23 23:13

>えるくまさん

猫好きにはたまらない美術館です。いろんなスタッフ猫さんがいて、みんなフレンドリーで、あっという間に数時間たってしまいます(笑)。

by 道ばた猫 2022-08-23 23:16

八日市場で妖怪ちばとは! タイトルが素敵過ぎますね。
棚田も稲刈りがもうすぐ。
風も涼しくなってきたので、週末、ねこちゃん達に会いに行きたくなりました。
クロスケくんの不敵な笑み、紅丸くんの不思議なポーズ、たまらなく可愛いです。

by ヤンヤン 2022-08-24 05:20

>ちぃさん

ちぃさんを叫ばせてしまったとは!
恐るべし、猫妖怪と猫妖精は紙一重なのですね(笑)。

by 道ばた猫 2022-08-24 12:57

>ヤンヤンさん

紅丸くんは、思わぬところで出会ったので、進退窮まったようです(笑)。
「マルくん、私だよ~」って言ったら思い出してくれて、しばし遊びました。

by 道ばた猫 2022-08-24 13:01

妖怪と猫!!これまたあいますねぇ♪なんだか妖艶といいますかゾクゾクしますね(笑)「八日市場→妖怪チバ」笑いました!
チャオくんの目はほんとにキラキラしていますね。松山庭園美術館、いつもいつも気になりなかなかお伺いできていませんが必ず行きたい場所です。ここに出てくる猫さんたちはみんな絵本の主人公のような存在感!安心してのびのびそして堂々と過ごしているようにみえます(^-^)

by とも 2022-08-25 07:02

>ともさん

小さな丘一つが美術館の敷地なので、毎日退屈せず、のびのび暮らせるのだと思います。
やってくる人は、ほぼ猫好きですし(笑)。

by 道ばた猫 2022-08-25 16:24

今回も素敵な記事をありがとうございます。
チャオくんのキラキラお目め、しばらく見惚れてしまいました(*^^*)
紅丸くんの可愛いバッテンにも釘付けです♪
さすが佐竹さん!
聞き間違いからユニークな美術展を思いつくコノキ画伯、素敵です。
画伯のチャーミングなセンスと温かさが美術館全体に溢れているんでしょうね~(^O^)

by ぴっころ 2022-08-26 10:48

>ぴっころさん

アートと猫が愛されてる場所に、平和ありですよね~。
猫のバッテン足は、私も初めてみました‼(笑)。

by 道ばた猫 2022-08-26 15:48

広い敷地と広い美術館の中で、思い思いに自由に暮らしている猫たち。木登りしたり、美術品の横でのんびり寝そべっていたり…天国ってこんなところかな…と、猫に生まれたら、こんなところで暮らしてみたいな、と 羨ましく思うわたしです。

by ruineko 2022-09-02 07:23