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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

道ばた猫日記

2022年10月04日

「ボクたち、撮影お断り!」

大石家の愛猫2匹を訪ねました。
「1匹はいまだ人間に馴れていないけれど、もう1匹は大丈夫と思う」とのことでしたが......。

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あれれ、内蔵助(くらのすけ)くん、必死の形相で、「やだよう、知らない人に写真撮られるの、やだ!」と、いいお顔を見せようと抱き上げたお母さんを突っぱねています。

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あ、なんとか撮れました!
内蔵助くん、なかなかの男前です。

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でも、すぐに、隅っこに隠れてしまいました。
もう1匹の、「もっと人見知り」のマルちゃんはといえば......。

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ああー、部屋の隅に隠れているつもりで、丸見え。
かわいそうなので、ほっときましょう。
大石さんが、いい写真をたくさん撮っていらっしゃるので、以下、お借りすることにして、2匹のご紹介を。
大石さんは、「たっくんは天使」でご紹介済みの、るいさんのおうちに通う看護師さんです。
そう、「きなことあずき」で紹介した看護師のみかさんもそうでしたが、るいさんのおうちを訪問する看護師さんとホームヘルパーさんのチームは全員、猫好きの猫飼いなんです。 黒猫マルちゃんは、5年前に、当時飼っていたメス猫のチャトラちゃんのお相手にと保護猫サイトを通して迎えた子猫でした。ずっとノラだったので、人間になつかず、チャトラ姉さんの後追いばかり。
「チャトラが亡くなったときは、後追いでもしないかと心配でしたが、その後私たち夫婦になついてくれだしたんです」

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そんなマルちゃんの遊び相手にと、保護猫サイトで目に留まったのが、保護されたばかりのグレーの子猫でした。

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やってきた子は、トリガラのようにやせっぽちで、小さくて軽くて。
勇ましい名前の「内蔵助」と付けました。そう、大石内蔵助!

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トリガラ小僧は、どんどん大きくなって、まるちゃんとはくっつきはしないものの、ケンカもなしの、微妙な距離感で暮らしています。

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まるちゃんは、好きな場所でくつろいでいることが多いのですが、内蔵助君はとにかくお母さんのストーカー。

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朝起きればすぐに「抱っこして」と寄ってきて、歯を磨く間も肩乗り文鳥の状態なんだとか。 食事中もソファーに座っているときもそばにいるか、ひざに乗ってくるか。

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「内蔵助は、おマヌケでポケ~とした猫で、それがまた可愛くて可愛くて。マルの方は、神経質で臆病なんですが、それもまた可愛くて可愛くて」と笑う大石さん。
大石さんは、途中ブランクの期間も入れて、足掛け34年のベテラン看護師さんです。
「年齢を考えたら、安易には猫を迎えられないんですが、3匹目の内蔵助を迎えるときは、今は自立している次男が、「もしもの時は僕が引き受ける」と言ってくれました」

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訪問看護というお仕事は、とても神経を使う大変なお仕事。
「それはストレスもありますけど、あの子たちが待ってると思うと、疲れもとれるんです。帰りの車の中では、チャトラとマルと内蔵助の名前を入れて「森のくまさん」なんかの替え歌を歌いながら帰ります」
るいさんのお宅のように、訪問先に猫がいるのは「たまらないです(笑)」。
「たっくんなんて、たれ目で、口元がぷっくりしてて、まあ、可愛いこと。猫って、それぞれの可愛さがあって、本当に疲れを吹き飛ばしてくらますね!」
そんな猫話で盛り上がった取材。肝心の2匹は、今どこに?

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ベッドの下で、2匹、息をひそめていました。
私もお客さんが来たら隠れる人見知りの子どもだったし、写真を人に撮られるのが大嫌いだったから、その気持ち、よおくわかります(笑)。写真を撮らせてくれなかったマルちゃんと内蔵助くん。隠れちゃうのは、おうちの人にいっぱい可愛がられている証拠だね!!



「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。

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猫との約束
猫は人生にドラマを運んでくる。ささやかでも、至福のドラマを

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寄りそう猫
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。

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ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。

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しあわせになった猫 しあわせをくれた猫
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化!

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道ばた猫日記ライター紹介

佐竹 茉莉子(さたけまりこ)

フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。

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カテゴリ: 道ばた猫日記
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みにゃさまのコメント

口を真一文字に結んで両手を突っ張った内蔵助くんは、一見意思が強そうに見えるけど、その他の写真を見ると実はあどけない毛並みの良い甘えん坊の様子。黒猫マルちゃんは、身についてしまった警戒心の強いノラ性格は簡単には消せないとしても、天真爛漫な内蔵助くんと交わっているうちに、いつの間にか心優しい穏やかな子になってゆくことだろう。内蔵助くんとマルちゃんが揃って甘えるようになったら、今でさえ猫達に愛情一杯の大石さん宅、どんな様子に変わってゆくのか楽しみ。その時は逆に、猫達に愛されることになるのだろうか。

by Y.M 2022-10-04 16:26

内蔵助君とは、立派なお名前を付けてもらったんですね。大石さんだからこそ!のお名前。自分の子どもに名前を付ける時、色々な思いとか、希望とか込めるけど、猫さんにも同じですよね。きっと、心が強くて優しい内蔵助君ですね。

by ちぃ 2022-10-04 20:48

赤穂浪士の大石内蔵助にちなんだ立派なお名前の内蔵助君、まだ幼さが残っている甘えん坊ですね💞 怖がりのマルちゃん、保護される前に外猫生活できっとたくさん苦労したのでしょう。今はとってもしあわせになって良かったね💞 大石看護師さんとはいつも猫話しで盛り上がります。点滴してもらっている間は身動き出来ないわたしをたくさん笑わせてくれて、痛い注射を打ってくれるときは、気を紛らわすために大きな声で歌を歌うわたしに付き合ってくれます。たっくんもなついて可愛がってもらっています💞 内蔵助君とマルちゃん、お仕事で疲れて帰るお母ちゃんを毎日癒やしてあげてくださいな。ずっと元気でそばにいてあげてね💞

by ruineko 2022-10-05 12:35

内蔵助くん、いい名前ですね~。大石さんのお宅にぴったり。
身を潜めるマルちゃんも何とも可愛らしい。ちょっと距離があっても付かず離れず、なんだか見ているこちらも嬉しくなる猫ライフですね。
我が家もお迎えしてみたいなぁ。ねぇ、さぬき姫。

by ヤンヤン 2022-10-05 17:37

>Y・Mさん

大石さんにお借りした2匹のふだんの写真、どう見ても、揃って甘えんぼのお顔ですよね~。
よその人に心を許さない猫って、じつはうれしいものなんです(笑)。

by 道ばた猫 2022-10-05 17:50

>16にゃんずさん

たぶん、取材の夜の2匹はぐっすり眠ったことと思います。
それから…私、今でも人見知りなんですけど……。

by 道ばた猫 2022-10-05 17:53

>ちぃさん

ぴったりの名をつけてもらいましたよね、内蔵助君!
まるちゃんは、お顔もお目々も体もまあるいので、この名前になったんだそうです。

by 道ばた猫 2022-10-05 17:54

あらまぁ、こんなに可愛いのに写真嫌‼️とか突っぱねている様子まで可愛いですけどね(^^)訪問看護、素晴らしいですね。訪問看護のノンフィクションマンガを読んでいるので様子はなんとなくわかりますがそれはそれはお気を遣われて大変ですよね、、、でも猫さんたちが癒しとなって私もうれしいです。これからもたくさん大石さんを猫さんたち、癒して欲しいです!

by とも 2022-10-07 20:01

>ruinekoさん

内蔵助君とマルちゃんが大石さんを元気のもとになって、大石さんがるいさんの元気の手助けをして、るいさんがたっくんとずっとずっと元気で暮らせますように!!

by 道ばた猫 2022-10-11 01:40

>ヤンヤンさん

ねえ、さぬき姫って話しかけたお返事、どうでした?(笑)。
まあね、って言ってませんでしたか?

by 道ばた猫 2022-10-11 01:42

くらちゃんのやんちゃ顔がまたかわいい😊そしてまるちゃん、お迎えしたときにはかなりの距離があったようですが、虹の橋に行ったチャトラちゃんとくらちゃんとそっと見守る大石さんの見守りがあって、だいぶ縮まってきているんでしょうね。外猫時代が長かったり、ひどい目にあったとしても、根気強く信頼して待つことで、その環境に慣れていくことを見ていて、とても前向きになります✨

by ほごにゃん姉妹 2022-11-22 14:39