[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。
Vol.109は、不適切な飼育環境から保護され、飼い主さんに心を開いてくれた「ナル」ちゃんのお話です。

ナルちゃんは、都内の某所で不適切飼育下で育った猫ちゃんです。ボランティアさんに保護された時は推定2歳だったので、約2年もの間、餌も水も満足に与えてもらえず、20匹以上の猫ちゃんたちと生きるために、少ない餌を必死に争いながら食べて生き長らえていました。



我が家に迎えたのは2016年。その前にも一時保護されたおうちや、トライアルにいったけど出戻って来ちゃったおうちもあったので、我が家で4つめのおうちになります。
争いながら生きてきて危険な思いもたくさんしてきたからなのか、我が家に来たばかりの頃は気配を消すように過ごし、トイレの砂をかけるのもびくびくして遠慮がちでした。餌も私の前では食べず、夜電気を消し人の気配がなくなってから食べていました。



それが1ヶ月後には鼻に触らせてくれるようになり、2ヶ月後には目を見てサイレントニャーをしてくれるようになり、3ヶ月後には一緒にベットで私と寝てくれるようになりました。



人間にひどいことをされてきたのに、人間に心を開いてくれたナルちゃんのことを私はとても尊敬し感謝しています。
ナルちゃんのいない生活なんて考えられません。
私が辛い時や悲しい時、どんな時も鼻ちゅーしてくれて一緒に寝てくれます。



私は今まで自分に起きた辛かったことも、全てがナルちゃんに会うために必要なことだったなら、今は全部受け入れることができます。



最近では、実はナルちゃんが私を助けるために我が家に来てくれたのではないかと思っています。
あの時、本当は、「お待たせ。助けにきたよ。」って。

（ナル／8歳　ペンネーム: ナルちゃんママさんより）

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スタッフより

みにゃさまからの、「保護猫しあわせ物語」を募集しています。

保護される前、または家に迎え入れる前のエピソード（Before）と、家に迎え入れた後しあわせに暮らしているエピソード（After）の2つを盛り込んでお送りください。
ご応募いただいた作品はリサイズや加筆修正等させていただく場合がありますのでご了承ください。

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