フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:長野県長野市内
はじめまして、ねこの命をつなぐ会です。
私たちは、子猫と違って譲渡されるまで時間がかかる成猫の保護・譲渡をメインとした長野市初の保護猫シェルターです。
活動を始めて約10年になりますが、一昔前から随分と犬猫に関する状況が変化しました。保健所からの引き取り猫は、捕獲=殺処分から譲渡する傾向になりました。
私たちも保健所から引き出した猫たちのほかに、飼い主さんが突然死したり施設に入ることで飼養できなくなった猫たちを預かり、新しい家族を探すことが多くなりました。
シェルターには、ほぼ10匹前後猫がおります。2匹は残念ながらエイズ・白血病キャリアのため、終生シェルターで生活することになります。
毎月長野市保健所、長野保健所の二つの保健所の譲渡会に参加して猫の里親探しをするのですが、子猫の多い時期にはまず子猫の愛らしさには負けてしまいます。
それでも、大人猫の良さを宣伝して、ずっとかわいがってくださる方を探します。
4月の譲渡会で長毛のきれいな小柄なカイザーを気に入ってくださったご夫婦がいて、その翌週に別な保健所で再びお目にかかりまして、このままトライアル入りかなと思いましたが、なんとほかのボランティアさんの連れてきていた猫も気に入ってくださり、2匹を同時に迎えたいけど先住猫とうまくいくかどうかが心配となり、どちらが先にトライアル入りするか、熟慮していただきカイザーは二番手となりました。
カイザーは多頭飼育崩壊のおうちから来た猫です。力関係で餌をろくに食べれなかったせいでまだ子猫のような体つきと子猫のような甲高い鳴き声なので、とてもかわいらしい猫です。
保健所にいたころは猫パンチ炸裂でしたが、シェルターでの生活に馴染んで、すりすりちゃんに変身しました。
5月末にトライアル入りしましたが、新しい環境になって少し緊張していたそうです。
でも年の近い猫同士すぐに打ち解けて新しいおうちでの生活を満喫し始めました。
7月には正式譲渡の運びとなりました。昨年暮れに入所して約半年で卒業です。
うれしい限りです。
譲渡活動のほかに、会の運営をしていくためには会費と寄付金だけをあてにすることはできません。
幸いメンバーにはそれぞれ趣味がセミプロ級の腕前の人たちが多いことから、毎年5月から11月までに善光寺境内において開催される「善光寺びんずる市」にも参加してその収益を、猫の餌や猫砂、医療費等に使わせていただいております。
今年の善光寺はコロナで1年遅れの御開帳で大賑わいな中、びんずる市も開催されました。昨年はコロナでことごとく中止となったので、久しぶりに市に参加し、お顔なじみの方々ともお会いできたことで、日ごろの会の活動にも力が入りました。
5月6月と出展して猫たちの1か月の餌代を得ることができました。
そしてつい最近のお話。
シェルターにほど近いとある住宅街に猫の不妊手術をせずに餌だけやっているというお宅の前の道路に子猫が行き倒れ状態でいるとの相談がありました。
毎年子猫が生まれては、道路で車にはねられたり、病気で育たなかったりとご近所でも気にしてくださる方が多く、会に相談がありました。
相談者の人もこの先どうするか悩み過去の経緯も踏まえて保健所と相談してから動こうとした矢先、例の子猫たちが目も鼻も詰まって息も絶えそうだとの連絡を受け急遽保護して病院へ連れて行きました。ひどい鼻気管支炎とのことで自力で食べられるかどうかが生死の分かれ目でした。
処置していただき、一命はとりとめ、メンバーのお宅でしばらく預かっていただくことになりました。
猫を可愛がるということは、きちんと管理することでもあります。
これ以上猫を増やし不幸なことにならないように保健所の動きも見ながら今後も注視します。そしてこの2か月程度の子猫たちにも新しい家族を探すことも大事な活動です。
<ご支援くださっているみなさまへ>
フェリシモ動物関連基金によって、おかげさまで会の活動が飛躍的に活動することが可能となりました。皆様のあたたかいお気持ちに感謝しつつ、これからもできる範囲で着実に活動を広めていくことを頑張りたいと思います。
まだまだお伝えしたいこともたくさんありますが、ひとまず今回はここまで。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
皆様からのお気持ちに応えるべくねこツナはがんばります。
「ねこの命をつなぐ会」
http://nekotuna.web.fc2.com/index.html