なんともキュートなサビ猫のコロンちゃんは、推定10カ月。竹内家にやってきてまだひと月めです。
お父さんとお母さんとお姉さんとお兄さんに愛されて、のびのび暮らしています。猫先輩2匹と、犬先輩1匹と共に。
コロンちゃんは、ちっちゃいとき、デイサービス施設の駐車場で何日もうずくまって鳴いていました。
見かねたスタッフの方が、猫好きの女性に託しましたが、その方は高齢。相談されたボランティアの人が預かって、南房総で猫たちのお世話や保護譲渡活動を続けているNPO「ドリームキャット」経由で、譲渡先を探すことになりました。
(写真提供ドリームキャット)
譲渡先募集のサビ猫の写真を見て、ひとめぼれしたのが、竹内家のお母さん。
但し書きには「人懐っこくて、フレンドリーな性格ハナマルの子。初めての猫さんにも威嚇しません」とあります。家族も賛成して、コロンちゃん(当時の仮の名はみみちゃん)とのお見合いに。トライアルを申し込みました。
コロンちゃん、緊張のため、少し震えていたそうです。ついてからも、先住さんたちに「シャー」をお見舞い。
でも、ものの数日で、但し書き通り、ゴロにゃん猫になり、たちまち竹内家になじみました。
ヨークシャーテリアのソルテくんのことだけは敬遠していましたが、今では、寄ってくる彼に軽い猫パンチをお見舞いする関係に。
コロンちゃんの先輩たちを紹介しましょう。
7歳のマンチカンのミッキーくん。この子をペットショップから迎えたのには訳がありました。少し前に、家のわきで保護した子猫が、すでに弱っていたため、数日で旅立ってしまったのです。当時高校生だったお姉ちゃんがとても悲しんでいるのを見て、元気づけるため、お母さんはペットショップに誘います。そこで出会ったのが、ちょっと変わった模様のミッキーくんでした。
ミッキーくんは、生まれつき腎臓が弱かったようで、いま、お母さんは毎日皮下点滴を続けています。
その次にやってきたのが、黒猫キキちゃん。職場の近くの側溝に四肢が挟まっていたのをお姉さんに保護された、ノラの子でした。
その次がヨークシャーテリアのソルテくん。前のヨークシャテリアの子を亡くしてさびしかったので、ブリーダーさんから迎えました。
犬も猫もいる暮らしが当たり前の、動物好きご一家なのです。
最後にコロンちゃんを迎えたのは、まだ若いキキちゃんの遊び相手を作ってやりたかったから。ビーチコーミングが趣味のお母さんが房総の海に行ったとき、猫を見かけ、海岸の猫のお世話を続けているドリームキャットさんの活動に興味を持ち、今回の縁につながりました。
さて、一番新入りのコロンちゃんですが、「ずっと前からいるここの主みたいな大きな顔して過ごしています」とのこと。その天真爛漫さ、何よりです。
取材の時はおとなしめだったのですが、普段のコロンちゃんののびのびぶりを送っていただきました。以下、4枚、竹内さんからお借りしたコロンちゃん劇場です。
なんともしあわせそうですね!
「動物が増えれば、それだけ別れの悲しみも増えるわけで、そこはためらうこともありますが、来たら来たで、楽しくて笑顔になりますね」と、お父さん。
「1匹増えたら大変なこともありますが、毎日楽しいなあと思っています」と、お姉さん。
「ミッキーのお世話など、ほとんど動物中心の暮らしですが、大変な思い以上に、たくさんのことを動物たちからもらっています」と、お母さん。
棚に飾られていた今年の年賀状。来年は、コロンちゃんも参加ですね!
お話を伺っている間、なぜか私のリュック番をしていてくれた、キキ・コロンコンビ。
みんな仲良く揃って長生きしてね。
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『
猫との約束』
猫は人生にドラマを運んでくる。ささやかでも、至福のドラマを
『
寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。
『
猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。
『
里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。
『
しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化!
写真
道ばた猫日記ライター紹介
佐竹 茉莉子(さたけまりこ)
フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。
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これはまた幸せそうなご一家ですね。
我が家は猫飼い初心者なので、多頭買い、ワンニャンライフなど夢のまた夢。
楽しいこともいっぱいですが、お見送りもあるんですねぇ。
きっとそんな全てが良い思い出になるんだろうなぁ。
リュック番のキキ・コロンコンビ、とても素敵な写真です。
by ヤンヤン 2023-03-14 17:02
動物好きの竹内家に迎えられたコロンちゃん、個性的な色、柄は先輩たちと良く似合っている。まだ幼いから、これから一層仲良くなって、家族みんなを楽しませてくれることだろう。明るい仲間に囲まれて、ミッキーくんも病を忘れ、元気になることを望みたい。
by Y.M 2023-03-14 17:33
サビ猫さん、大好きです。とても賢くて、毛並みが柔らかくて…うちのサビ猫さんは、どの猫さんからも好かれています。他の猫さん同士がケンカ気味になると、間にさり気なく体を入れます。
コロンちゃんも、きっと、愛されキャラですね。可愛さ爆発!
by ちぃ 2023-03-14 20:30
家にも保護猫サビ柄のメス猫のメイちゃんが居ます。もうすぐ保護して2年になります。今だいたい5才位と動物病院の先生は教えてくれました。毎日元気に朝挨拶し甘えて膝に乗り、撫でられて満足してから沢山ご飯を食べた後、水も沢山飲んでからこたつ入り、幸せそうにねます😄
by メイちゃんの父親 2023-03-15 10:48
あらぁ、コロンちゃん、模様に味があって可愛い~♪サビ猫ちゃんは人見知りでシャイな女子が多いイメージでしたがコロンちゃんは人懐っこさんできたのですね、そしてさすが家族のまえではゴロンゴロンのびのびーで可愛いですね(^^)お家に犬も猫もいるっていいですね!動物の数の分の楽しさや幸せが溢れてますね。
by とも 2023-03-15 20:17
>ヤンヤンさん
いずれ来るお別れも含めての、犬猫の愛おしさ。お父さんの言葉に、深く納得です。
このおうちに迎えられた子たちの終生の幸せを確信しました。
by 道ばた猫 2023-03-16 09:54
>まだ幼くて、一番大きな顔をしているコロンちゃん。これから貫録たっぷりの姐御になりそうな予感(笑)。一家の笑いの中心になることでしょう。
by 道ばた猫 2023-03-16 09:56
>ちぃさん
うちにいたサビ猫は、とってもおとなしかったので、コロンちゃんの性格意外でした。
が、性格ハナマルは、どっちも間違いなし!です。
by 道ばた猫 2023-03-16 09:58
>メイちゃんのお父さん
メイちゃんの一日の、なんと幸せそうなこと。サビ猫さんは温厚な子が多いし、その毛色もミステリアスで唯一無二で、美しいですよね~。
by 道ばた猫 2023-03-16 10:00
>ともさん
そう、家の中に犬も猫もいるって、にぎやかで笑ってばかりでしょうね!
竹内家は、動物好き4人+4匹で、バランスバッチリです!
by 道ばた猫 2023-03-17 16:35