フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:主に神戸市内
「神戸市人と猫との共生に関する条例」が施行され、これを実行するために「人と猫との共生推進協議会」が発足して6年たちました。
私たちは協議会の中で、現場からの意見を強く発言しています。
最近、協議会へのTNR支援申請内容が変わってきました。
(神戸市では申請するとノラ猫の手術、ノミ駆除が無料でできます)
新規の支援申請が減り、これまでTNRを続けてきた地域の追加申請が増えています。
この状況から各地域で継続した地域猫活動、管理が行われていると考えられます。
これまで協議会のTNR事業は神戸猫ネットが中心で市内全域を駆け回りましたが、これから各地域のボランティアさんにお願いすることが迅速なノラ猫の繁殖抑制につながると思います。
人と猫との共生に関するガイドライン「野良猫版」参照(PDF)
http://kobeneko-happy.com/pdf/guidline_noraneko.pdf
残念な餌やりさんとTNR
11月末の寒い日々。会員Aさんに「親猫が轢かれて、このままでは子猫2匹が死ぬから捕まえて欲しい」と電話がありました。
早速、子猫1匹を捕獲して依頼者に預けると「保護はできない」と言い出しました。
仕方がないのでAさんが保護することにして保護のための初期医療費を請求すると「お金なんか払えない。後の子猫も捕まえなくていい」と立ち去りました。
この場所では子猫以外にも未手術の猫を見かけていたので、子猫の保護と同時にその未手術の猫のTNRをしようと考えました。
翌日、私たちは猫がエサを求めて集まる場所に行き、敷地の所有者の2社に捕獲時に立ち入るためのお願いをしました。
「猫が嫌いではないが車に轢かれたり、エンジンルームに入って迷惑している」とのことでした。
他にも、管轄の警察署生活安全課に行き、神戸市の取り組みとTNRの予定を話しました。
私たちは夜に子猫を探しに行きましたが見つけられませんでした。
この時に会った餌やりさんは、「ここの猫はみんな耳カットがある」と言いましたが、足下に集まる猫に耳カットはありませんでした。
この地域は倉庫やトラックヤードが多く、これ迄Aさん達が継続的にTNRしてきた所ですが、子猫が生まれているので、猫ネットのTNRプロジェクトとして6人で2日間捕獲をしました。
捕まえた場所で、手術後の猫4匹を戻す前に撮った写真です。
背後にはクレーン車が並んでいます。
上の写真は、手術後の猫。
分かりづらいですが、右耳にV字カットがあります。
合計7匹の内、成猫のメス2匹+オス2匹をリターン。
子猫メス3匹は、小さくて生きていけないためAさんが保護しました。
猫ネットはシェルターがないのでTNR、不適切飼育など保護せざるを得ない時は主に会員が保護しています。
<ご支援くださっているみなさまへ>
神戸市では人と猫が共生する事を目的にした条例ができて、町の雰囲気が変わった事を実感しています。
行政だけではできない、市民だけではできない事を協働して前に進む。
これからも人と猫との幸せな人生をサポートできるように頑張って参ります。
「特定非営利活動法人 神戸猫ネット」
https://kobenekonet.com/