フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:静岡県富士市 富士宮市
①今シーズンも、たくさんの子たちを保護しお世話していますが、その中でも忘れられない子たちがいます。ゴールデンウィークも後半の5/5に可哀想なベビーがやってきました。
犬の散歩で川沿いを歩いていると子猫の鳴き声がして。探したら、あと数センチで川に落ちそうな草地に産まれて間もない子は這っていたので近所にロープを借りて高さのあるコンクリート壁を下りて助けたと。で、側にあったコンビニのビニール袋の中には6匹の兄妹たちが入っていたそうです。
急いで動物病院に運び、診てもらって私たちのチームを紹介されたそうでSOSの電話が来ました。
あまりにひどい内容で、冷静になれなかったのですが保温してすぐに連れてきてもらうことにしました。急いで外出先より帰宅し待つと、じきにななつごたちは来ました。1匹は、すでに死んでいて別のビニールに入れられ下に入ってたそうです。聞けばきくほど、鬼のような仕業に怒りがこみあげました。この子たちは、ゴミじゃないのにゴミのように遺棄されました。
とても小さく痩せています、へその緒もついたまま。でも、息をしています、生きています。生後1~2日でしょうか。母猫の避妊手術を1度すれば、こんなひどいことをしないでいいのに。発見者さまの話では前も同じような毛色の小さい子の遺棄があり、その時も助けたそうで。こんな愚かなことを繰り返しているんでしょうか?
体重は61グラムから80グラムほどでした。育つかわからないけれどやるだけのことはやろう と5日~ななつごの6匹の懸命のお世話が始まりました。
(ななつごの内の6匹)
ほんの少しですが、わりと上手に飲む子が2匹ぐらい。後の子はほとんど飲めません。飲む力がないです。シリンジで1滴づつ口に入れました。でも2日目にミルクを飲まない子たちが続けて3匹息を引き取りました。残りの3匹は何とか育ってほしいと思いましたが、3日目には4匹目も逝ってしまいました。残りの2匹だけは何とか・・・と思いました。お兄ちゃんニーニーは体重も増え妹、歌子は小さいながらも体重変わらず維持して2匹はミルクを、まあまあ飲んでくれました。
(大きな声で鳴いたニーニー)
翌日になるとニーニーがミルクを嫌がって飲まなくなり体重が減ってきてしまい歌子も少し減ってしまいました。鳴いてキャリーの中を這って母のおっぱいを探しているようです。出産し授乳中の母のおっぱいを借りに行ったのですが、うまく飲めなかったようで抱いてもらっていたのにはじかれてしまい体温がさがってしまいました。一旦は回復してくれたようだったのですが、結果的に2匹も逝ってしまい育ててあげることができませんでした。歌子は小さい身体で最後まで頑張りました。
(がんばった歌子)
良かれと思ってやったことも結果的にだめになってしまいとても後悔しています。
この子たちのような想いをする子がいなくなるように、避妊去勢手術するのが当たり前な世の中になっていくことを願います。無責任に未手術の猫にエサだけをあげて子猫が産まれたらゴミのように遺棄する人の意識を変えていきたいです。
②あるお宅で複数の親子猫のTNRを頼まれました。その時すでに「大元の母猫は1週間ほど姿を見せない」と言っていましたが、すでに出産していたようです。
それ以外の「大元の母猫が去年産んだ4匹の子ども(すでに成猫約1歳)が、オスメスといるのでお腹が大きくなってきたら大変、もしかしたらもう妊娠しているかもしれません」と高齢者の依頼者さま。捕まった子から手術受けるとメス2匹は妊娠していました。オス1メス2匹を手術し、残りはあと1匹。「長毛なのでオスかメスかわからないけれど、お腹が大きくなってるようでもないからオスかもしれません」と。
手術日に迎えに行くと、「庭に用意してあった寝箱から下りてこないと思ったら、昨夜に赤ん坊を産んでました、3匹いました」と言います。びっくりしました。
「それでは手術は1ヶ月先にしましょう」と言うと、さらに驚くことが。
この出産した母の姉妹も妊娠していたので手術を済ませませたら、2匹のうちの1匹が、庭に置いてあったケージの中にいた産まれて間もない1匹を手を入れて出して、くわえてどこかに行ってしまいました。
あちこち周りを探してもらいましたが見つけることができず・・・。「モモはおっぱい出るのかしら?」と依頼者さまは言います。モモは妊娠していたので、もしかして出るかもしれませんが、さらわれた子が育つか心配で、ずっとその子のことを気にしてました。依頼者さまに様子を聞くと、「モモはずっと庭にいて寝たりしています。だから、もうあの連れて行った子はダメです、育っていないですよ」と聞いて、そのたびに悲しくなっていました。
母猫ナナに育てられていた2匹は家の中に入れてもらい、丸々と太ってます。本当はみつごだったのに、1匹連れて行かれた子は可哀想に・・・。その想いばかりでした。
ある日、「モモが前に産まれてすぐナナの子を連れて行ってしまいましたね、その子を今、庭に連れてきました」依頼者さまから慌てて電話がきました。
「ええ?あの赤ちゃんですか、あの子育っていたんですか?」
「はい、育っていました。室内に入れて、ナナの所へやってもお母さんと思わないみたいで、おっぱいを兄弟みたいに飲みません。ナナもこの子は抱かないんです。兄弟3匹にすると仲良くしています。 どうしたらいいですか?」
おっぱいを飲まなければ弱っちゃうので、すぐに迎えに行きました。
(無事に育っていた藤五郎(とうくん))
この子はモモちゃんに外で育てられたので風邪をひいていますが、コロコロしています。おっぱい出たんですね。妊娠していたからモモちゃんも赤ちゃんを産みたかったんですね。ごめんね。
それから、この子の風邪を治療すると元気に育ち、先日里親さまのおうちへ巣立ちました。
おばニャンにさらわれてしまったけれど、ちゃんと育ててもらい、庭に連れ帰ってくれました。
無事に育ってくれて、とてもうれしかったです。ちょうど、上記のななつごの事で悲しんでいた時期だったので、なおさらうれしい出来事でした。
(かわいい長毛のとうくん)
<ご支援くださっているみなさまへ>
しっぽのついた子どもたちの事を想っていただきありがとうございます。
通年で可哀想な成猫、仔猫たちがたくさんいます。保護には限界がありますが倒れる寸前までできるだけがんばっています。
病気治療代やお外猫の手術代など、保護にはとても費用がかかり活動資金がなければやってあげたくてもできません。
みなさまの応援でご支援していただけるので、この子たちに必要な医療をかけてあげられています。
本当にありがとうございます。
これからも、可哀想な想いをする子がいなくなるように どの子も幸せを感じられるようにやっていきたいと思います。
「にゃんぽみち」
https://nyanpomichi.me