フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:神奈川県平塚市とその周辺市町村
今期は里親探しにとても苦戦しています。子猫は比較的順調に譲渡されていきますが、成猫がなかなか譲渡先が決まらずに、苦戦しています。成猫は多頭飼育の家から引き取った猫たちがほとんどです。また、子猫であっても、腸内寄生虫がなかなか駆除できなかったり、体調が優れなかったり、なつかなかったりで、譲渡に漕ぎつけられない猫もいます。
中でも可哀想だったのが、大吉くんです。以前の飼い主さんに事情ができ、飼い続けることができなくなって、湘南ねこの会に来た5歳の男の子です。とてもおとなしくて、他の猫にごはんを取られてしまったり、トイレも使わせてもらえなかったりするので、別部屋に隔離していました。
人懐こい子でしたので、すぐ里親候補が現れたのですが、トライアルに失敗して、戻ってきました。
「前に飼っていた猫と違う」という理由で...猫もそれぞれ個性があって、それなりの良さがあると思うのですが、理想にこだわる人もいるということですね。
保護したばかりの時の大吉くん。
みんなに遠慮して、居場所がなくなり、クローゼットの上から降りられなくなりました。
一度、預かりボランティアさんにお願いして、じっくり見てもらい、次のトライアルの運びとなりました。人懐こくて、おとなしいのは良いのですが、少し甘噛みの癖があるようです。そこも承知の上で、トライアルとなりました。すぐにお布団でリラックスしている写真が送られてきたので、幸先は良いと思います。
トライアル1日目から、お布団で寛ぐ大吉くん
また、最近は体調のすぐれない猫が多く、肝臓の悪い猫、肥大型心筋症の猫に加え、原因不明の体調不良の子猫がいます。トトくんと名付けました。
保護したばかりの時のトトくんとそのきょうだい
小さい時は、普通にミルクを飲んで、成長しましたが、少し大きくなってからは、嘔吐、便秘、食欲不振などの症状が出て、その度に、受診し、フードを工夫したりしていました。大学病院で検査を、という話も出ましたが、費用的に会の財政では無理で、かかりつけ動物病院の先生も重々承知していらしたので、良い方法を考えてくださっていました。
そんな矢先、トトくんが入院中に、急にぐったりしてしまい、では、取り敢えず開腹してみましょうということになりました。回復してみると、幽門と膵管と胆管が癒着し、尚且つ線維化していて、剥離手術が無理な状態でした。先生のとっさの判断で、胃と十二指腸をつなぐバイパス手術が行われました。
手術して、入院中のトトくん。
人懐こいので、スタッフのアイドル的存在になりました。
1ヶ月近く入院しましたが、食べるものに気をつければ、何とか生活できるようになり、体重も増えて、活発になりました。
でも、まだ、時々体調が悪くなることがありますので、十分な注意が必要です。せっかく助けた命ですから、大事にして、トトくんには楽しく暮らしてほしいです。
現在のトトくん。
調子が良い時は、全く病気であることを感じさせません。
今までも色々な病気の猫を保護しましたが、現在のように、病状改善の先の見えない猫を複数匹抱えたことは初めてです。病気を抱えながらも、少しでも楽しく快適な生活ができるように、みんなで工夫していきたいです。
<ご支援くださっているみなさまへ>
湘南ねこの会は、皆様のご支援に助けられて、活動ができています。
お金のご寄付だけでなく、フードや消耗品、フリマ用の品物のご寄付など、私たちがどれだけ助けられているか分かりません。会のメンバーでなくても、単発でお手伝いに来てくださる方もとても力になっています。
特にトトくんにはファンも多く、「トトくんへ」とご指名で、医療費やフードのご寄付がたくさん集まっています。皆様のご厚意には、メンバー一同感激しています。
それと励ましのお言葉が嬉しいです。温かく力強い励ましの言葉を聞く度に、勇気が湧いてきます。皆さん、ありがとうございます!
「湘南ねこの会」
http://shonan-nekonokai.com/