フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:大阪府(本部・シェルター)、兵庫県(シェルター)、東京(事務所)
今回は2件の譲渡についてご紹介したいと思います。
まずはじめは、今年の夏にアニマルレフュージ関西(以下、アーク)にやってきた犬のメルバについてのお話です。
飼い主さんが突然失踪してしまい、残念なことに家の主がメルバたちの元へ戻ることはありませんでした。行政の職員さんが自宅に訪問した際には、すでにメルバと一緒に暮らしていた2頭が亡くなっており、ひとりぼっちの彼女は家にやってくる知らない人に怯えながら暮らしている状況でした。
近所の方々は犬が家に取り残されていることを心配に思い、餌をあげながら引受先を探されている中、アークに連絡が入りました。スタッフが駆けつけるまでの間は、近所の方がしっかりと見守っていてくださったこともあり無事、アークに保護することができました。
保護前の人を怖がる素振りからシェルターに馴染めるか心配をしていましたが、入所後はすんなりとシェルターの暮らしに馴染んでくました。ただ、人が好きで寂しがりな部分が出てきたことで譲渡後にお留守番がストレスなくできるのか、という新たな心配が浮上します。
(シェルターでは他の犬とも仲良く暮らしていました)
そんな中、メルバにも里親さんからお声がかかります。
先住動物がいる事とお留守番が少しあるご家族だったためスタッフはトライアルをお勧めして、メルバをご家族の元へ送り出しました。やはり、お留守番は苦手だったようですが、里親さんの機転でストレスを和らげることに成功し、無事、正式譲渡となりました。
(里親さん宅にて、フカフカのお布団でぐっすり眠るメルバ)
次にご紹介するのは猫のグラスホッパーです。
高齢の飼い主さんが認知症で施設に入ることになり、ご親族がグラスホッパーを含め4匹の猫を引き取ったものの、その方も病気で入院されるということでアークが引き取ることになりました。
最近は高齢の方が飼育の継続ができないという理由で入所してくる動物がとても多く、その動物たちも高齢であることが大半です。安易に飼い始めたわけではない事が理解できる分、ご相談を受けるスタッフもやるせない気持ちになります。
死別、離別、誰しもが同じ状況になる可能性がある中で、やはり、『もしもの時』の備えは必要であると考えます。自分に何かあったときに家族が飼い続けられるのか、頼める人はいるのかなど、金銭面はもちろんですがお世話を引き継いでもらえる方の存在は非常に大切です。
グラスホッパーたちは、仔猫の時に保護されて今まで大切にお世話されてきたので人との関わりは十分にありました。もちろん、入所後すぐにスタッフにも慣れてシェルターでのびのび暮らしています。
グラスホッパーと一緒に来たウォッカ・左とマティーニ・右は里親さん募集中です!(2022年12月31日現在)
年齢が10歳ではあるものの、人が大好きなグラスホッパーは過去にアークの猫を2匹迎え入れてくださっているご家族の息子さんのハートを上手く射止めたようです!ご家族が繋いでくださったアークとのご縁を大変ありがたく思っております。
<ご支援くださっているみなさまへ>
平素よりアークの活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
アークで保護した動物たちが新しい家族のもとへ旅立っていく様子は何度見ても嬉しいものです。
動物を飼うにあたり、保護施設から引き取るという選択肢を持っていただける方の数は増えてきていると思います。そういったご縁を繋いでいくためには皆様のご支援が必要です。
これからも皆様のご期待に添えるよう活動を続けて参りますので、応援のほどよろしくお願いいたします!
「認定特定非営利活動法人 アニマルレフュージ関西」
http://www.arkbark.net/