[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

愛くるしいチャトラの女の子。
ルナちゃんは、生後7カ月くらい。やんちゃ盛りです。



今日は日曜日。中３の上のお兄ちゃんが、じゃらしで遊んでくれています。



ルナちゃんは、ここ南房総の海辺のシェルターからやってきた保護猫です。。
今年6月の終わり、深夜に町のドラッグストアの倉庫から子猫の鳴き声が聞こえるのを聞きつけた方に保護されました。母猫の姿も見当たらず1匹だけで、人馴れもしていたそうなので、たぶん捨て猫と思われます。
子猫は、仮の名を「チャコ」とつけられ、海辺で猫たちのお世話や保護譲渡活動を続けている「ドリームキャット」で、譲渡先を探すことになりました。
なんと、すぐに「チャトラの女の子希望」と言う伊丹さん一家がお見合いにやってきました。 ひと目で気に入られ、伊丹家へ。伊丹家は、お父さんとお母さん、3人の子供たち、お父さんのお母さんの、6人家族です。



ミャアミャアずっと甘え鳴き。おしゃべりなチャコちゃんはルナちゃんとなり、すぐさま、先住のティム君と仲良くなりました。



ティムくんも、ルナちゃんの1年前に保護された子です。
伊丹家のお母さんの同僚である方の家の庭で生まれたノラの子。真っ先に捕獲された子をもらい受けたのでした。



こんないたいけない子猫でしたが、ノラ生まれらしくいっちょ前に威嚇してなかなか触らせなかったのを手なずけたのが、上のお兄ちゃんでした。
伊丹家の頭文字から「TIM（ティム）」と名付けられました。
痩せて三角形のノラ顔だったティムくんは、みるみる丸顔のお坊ちゃま顔に。
来て間もない頃、ノラ時代の名残からか、キッチンの戸棚に入り込み、「焼きそばパン」を略奪した事件があったそうですが（笑）。



ティムくんの尻尾は、しあわせを呼び込むカギしっぽです。
やってきたばかりのとき「ねんね～」と寝かしつけられていたので、今でも「ねんね～」と言うと、眠くなるのですって。
もともと神奈川県にお住まいだった伊丹さんご一家は、ここ南房総でのびのび子どもたちに育ってほしいと、5年前に移住。借家から、ここ新築の家に引っ越したのは2年前。
「子どもたちには、生き物をそばに大きくなっていってほしい」という願いから、ティムくんを迎え、その相棒にルナちゃんも迎えたのでした。



のべつ突っ込んでいくルナちゃんに、いなすティムくん。おやつも猫じゃらしもルナちゃんに譲るティムくん。
おてんばルナちゃんに、おっとりティムくんの相性はバッチリだったようです。



壁のキャットウォークは、お父さんの手作りです。愛されてますね！





6人+2匹の大家族で日々くり広がられる、さまざまな組み合わせの「幸せな風景」。



あ、でも、集合写真はにぎやかすぎて、なかなかむつかしい！



長男くんも、小5の次男くんも「猫のいる毎日、楽しいです！」と口をそろえます。次男くんは、元犬派からすっかり猫派に転向です。
小2の長女ちゃんは、小さい「弟と妹」のご飯やトイレのお世話を喜んでしているそうです。



「じつは、家族全員猫アレルギーだったんです。でも、この家のしっくい壁のおかげなのか、とくに症状なしで済んでいます」と、お父さん。
「子どもたちもここでの暮らしが楽しそうだし、2匹にも出会えたし、南房総に移住してほんとうによかった」と、お母さん。「猫たちは家族の一員。5人兄弟です」といい笑顔。



もうすぐクリスマス。
ティムくんとルナちゃんのように、愛されてあたたかなクリスマスを迎える猫さんばかりの世のなかになりますように！

---

「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。


『猫との約束』
猫は人生にドラマを運んでくる。ささやかでも、至福のドラマを


『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。


『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。


『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。


『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！