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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2024年01月22日

「特定非営利活動法人KATZOC(カゾック)」さまの活動レポート(2022年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:兵庫県(淡路島を含む)、大阪府、滋賀県、京都府、奈良県

①ある日、猫の保護活動を行うボランティアさんから、レスキューの一報が入りました。
通勤途中に最近現れた猫さん。ご近所さんにお声をかけてみると、飼い猫さんを家の都合で外に出されたと知りました。この子はアパートの近くから離れず、1日1回出てくる飼い主さんと食事を待っていました。雨も続いた日もそこにいました。日に日に痩せ細り、弱っていくのは、誰もがわかっていましたが、『自分の猫』と言い張るので、周囲の人たちは何もできませんでした。ご近所でトラブルも起こしたくないのも理由の一つでした。しかし、このままでは、命の危険もあり、レスキューとなりました。

当団体は、クリニックも運営しているため、すぐに医療を施しましたが、状態はなかなか改善されませんでした。点滴、抗生剤、ステロイド、全抜歯などできる限りの治療をし、徐々に回復していきました。皆さんの支援金があったからこそできた治療です。レスキューしてから1ヶ月頃より体重も増え始めました。何かあると、すぐ泣き、人の後をついてスリスリするだけだったのですが、この頃ではオモチャで遊び、ジャンプもできるようになり、猫らしい生活ができるようになってきました。
もう少し元気になったら里親募集組さんに仲間入りです。

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②少し山奥で飼い主さんと猫の生活をしている女性がいました。外の猫さんで元気の無い子、 病院で治療をすれば元気になりそうな子、あまり食べてないような痩せ猫さん。そんな子を 家猫さんとして一生懸命育ててきました。子猫が増えないように手術もしてきましたが、増えていくスピードに追いかず、7匹が27匹になっていました。そんな時に、猫の活動をするボランティアさんが、自宅周辺のTNR活動にきて手術のお手伝いをすることになりました。この頭数では手術の費用が出せませんでした。皆様からの支援金がなければ、今も増え続けていたと思います。子猫と人慣れをしている4匹の猫さんをボランティアさんが預かり、里親募集をしました。2023年6月現在、3匹が正式譲渡やトライアル中です。

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活動報告
特定非営利活動法人KATZOC
<医療事業 ねことわたしスペイクリニック>
私たちの団体は、スペイクリニックを運営しています。1年間の来猫数は4000前後匹です。その猫を通して見えてくる現場の環境、関わる人達の様子、社会環境があります。
その『ねこ』と対峙している全ての『わたし』にお返しをしていくという『only one』な存在でありたいと考えています。
餌やりさんに、食事のアドバイスをしたり、猫を傷つけたりしている人工物はないか?と現地のボランティア様と一緒に調査に行ったり、役所や警察、動物管理センターへの連絡をしたりしています。猫が人に生活を脅かされることが無いように、また、人が猫の生活を脅かさないようにと活動をしています。

そして、私たちは皆様の優しく温かいお気持ちと、ご寄付をお預かりしていると考えています。 頂いた支援は、猫の保護に関わる費用、TNR活動、多頭飼育崩壊現場の猫の手術、医療に係る費用に使用させて頂いています。

①動物の保護事業
支援を使わせて頂いた保護猫は、4月~6月12日時点で125匹です。
今までは、保護猫に係る費用は、保護主様が全額負担をしてきました。そのため、費用面での限界を超えてしまうと保護ができませんでした。今回は、皆様のご支援で費用面で余裕ができ、保護できる数も増えました。
そして、保護の猫さんには栄養のある十分な食事を提供し、健康的な体作りが出来ました。
皆様のご支援は、猫も人も救ってくださいました。感謝の限りです。

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②野良猫の過剰繁殖防止活動
また、40年来の猫のボランティ様も年を重ねていき、体力、費用も少なくなりTNR活動を断念される方もいて、その現場のTNRを皆様の支援を頂いて継続をしています。今までにご苦労されてきている先輩方に『元を忘れず。これまでの活動に感謝をし、お返しをする。』という活動に結びついています。

また、公共の場やマンションの管理地区のTNRにもご支援を使用させて頂きました。これらの地区は地域猫活動の出来ない地区になります。そのため手術費用の工面は出来ません。そのため繁殖を繰り返しています。その地区で皆様のご支援を使用させて頂きました。
4月~6月12日時点で32匹の避妊去勢手術が行われました。そしてその数以上のこれから生まれてくる数の猫の数を抑えることができました。このような地区は、餌にありつくことも、寝床を探すのも大変で、生きていくのも大変です。
手術ができて良かったと思います。
ここでもまた、皆様のご支援で猫も人も救って頂きました。本当にありがとうございました。

③多頭飼育崩壊現場
4月から多頭飼育崩壊現場は3件でした。手術を受けたのは19匹でした。これらの現場には、今シーズンに生まれた子猫たちもたくさんいます。少し大きくなるのを待ってからの手術が必要で現在も継続中の現場です。
また飼い主様は、年金暮らしの方、生活保護受給者の方もいます。そのため、手術費用の工面を考えている間に増えてしまったこともあり、早急に対応が必要でした。
ここの現場にも、皆様のご支援を使用させて頂きました。

皆様のご支援は、猫とそこに関わる人たちの救いになっています。
心より感謝致します.

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この活動を通じて丁寧に使用させて頂いています。本当にありがとうございました。


<ご支援くださっているみなさまへ>
特定非営利活動法人KATZOCです。皆様のご支援に心から感謝致します。団体の運営する「ねことわたしクリニック』を通じて、保護猫125匹が里親探しの準備が整い、すでに里親様の元で幸せに暮らしている猫もいます。野良猫は保護をした時に健康な状態でいることが少なく、治療から入る猫も多数います。今回の皆様のご支援で、その治療も十分に行き届くことができました。また、費用が出せず避妊去勢術が出来ない地区でのTNR32匹、多頭飼育崩壊現場の猫達も手術ができ、沢山の命が救われました。本当にありがとうございました。

特定非営利活動法人  理事長 黒田友恵



「特定非営利活動法人KATZOC(カゾック)」
https://katzoc.net
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