[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

カフェ「きゃっとている」さんでの取材時に、お店の方と猫話をなさっているお客様がいて、思わずお声をかけてしまいました。
なんと、おうちに迎えた元保護猫が5匹。ご夫妻で保護して譲渡先募集中の猫が2匹。現在7匹と暮らすというカワスミ家に、後日訪問させていただきました。



「いらっしゃい」
出迎えてくれたのは、おさきちゃんです。
最初にこの家にやってきた最年長さんの8歳。一番人馴れしているのだとか。



「あのね、他の子は、人見知りだから、まずはアタシの写真を撮ったら」
と取材協力バッチリのおさきちゃん。助かります。
おさきちゃんは外の見せる窓辺に座って、通学路の生徒たちに「かわいい～」と言われるのが好きなんだとか。
おさきちゃんは、とある団地のベランダに急に現れて保護された子。8年前、「猫を飼いたいね」と譲渡会に出かけて行ったカワスミ家のお父さんとお母さんに迎えてもらいました。どうやらお父さんがまずビビッときたようです。
一人娘として愛情を注がれる日々。
その2年後。「でも、やっぱり猫同士で思いきり走り回ったり、にゃんプロレスもしたいのでは」と、もう1匹迎えることに。
きゃっとているさんで開かれた譲渡会で、今度はお母さんがビビッときた「つむぎ」ちゃんを迎えます。つむぎちゃんは、駅前飲食店で、ご飯をもらっていたノラ母さんから生まれた7匹のうちの1匹。他の6匹はすぐに保護できたのですが、ビビリのつむぎちゃんはかなり遅れて保護されたのでした。



ビビリさんだけあって、取材の日は、2階の本棚の後ろに隠れてしまいました。
でも、ふだんは、こんな風に、まったり過ごしているんですって。



最初はおさきちゃんのシャーシャーの洗礼を受けましたが、今では仲良く遊ぶ仲。
2匹が家族になった後、お母さんは思いました。
「この子たちと同じように、外の子も可愛さは同じ。何かしてあげられることはないかしら」
お父さんも、同じ思いでした。
ふたりは、地域のボランティアさんのお手伝いを始めます。休日の譲渡会での設営や、来場者への説明など。
そんな時に、出会ったのが、地元で保護されたキジ白子猫のあおいくん。預かって譲渡先を探すお手伝いをすることにしました。3年前の春のことです。


（これは、現在のあおいくん）

その夏、近所で見かけるようになった1歳くらいの白黒ちよこさんも保護。



さらにその10月。お母さんがお父さんを駅まで迎えに行くため運転中の夜、目の前で、車にはねられ、縁石まで転がったオトナ猫の三毛猫さんを保護。
時間外で担ぎ込んだ病院の診察室で、くるんでいた布を剥がした途端、猛ダッシュで遁走。「こんなに元気なら」と言われ、そのまま自宅へ。でも気になったので、翌日別の病院でみてもらったら、事故のはずみで舌が犬歯に刺さったままだったそう。無事抜いてもらいました。



これが、保護直後のべにおさん。
「あの当時は、いつも『なんか怒ってる？』って顔をしてたよね」と、お父さん。今ではふくふく体型の猫さんとなりました。
お母さんは言います。
「あおい、ちよこ、べにおの3匹は、譲渡先を探すつもりだったんです。飼うのは2匹どまりだね、と話し合っていたので。でも、立て続けに預かった3匹がすっかり仲良くなっちゃって。情も移って、そのままうちの子にすることにしました」
ふたりは、その時、家猫にするのは絶対に5匹までと、話しあって決めたそうです。お手伝いなど何かあったときのためにいっぱいいっぱいは避けたかったから。
その後、庭に来るようになった、おそらく兄弟と思われる猫2匹も保護しました。



茶白のチャト君と、キジ白のキトくんです。
２匹は譲渡先募集中。



おふたりの猫助けは、これだけではありません。
保護した子猫を知り合いに譲渡したり、他の預かりさんの保護猫の通院のボランティアをしたり。



写真のみどりちゃんも、うなぎちゃんも、しあわせに送り出しました。



1階と2階を自由に行き来する7匹。



キャットステップはお父さんのお手製です。



「今のところ、運良く、出会った気になる外猫は保護できました。しあわせにできて、ほっとしています」と、おふたり。



あの怒り目だったべにおちゃんが、今ではこんなゴロリン猫さんです。
「家の子は、片手をはみ出さない」という約束は、今のところ、守りたいですね」と、お母さん。
困っている猫に出会うたび、2人で話し合って、どうするか決めてきました。
「自分たちは今元気だから、ここまでならできるね」と。
じつは、お父さんの実家では、代々保護犬を飼っていて、以前からお母様はこんなことをふたりにおっしゃっていたそうです。「もしも犬猫を飼うことがあれば、保護された子を迎えてね」
心を一つにした同志のおふたり。とっても素敵な笑顔でした！。

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