フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所: 兵庫県神戸市、近隣の市町村
一年くらい前に「庭に子猫と母猫がやってきて、子猫の保護と母親の避妊手術をしてほしい。」との依頼がありました。その依頼は、すべてうまくいき、その時保護できた子猫には、"ずっとのおうち"も見つかりました。
そして一年後・・・
同じ場所で、「近所の庭に、子猫4匹と母猫らしき雌猫2匹がいる。」とのことで、また捕獲と子猫の保護の依頼があり、1匹は捕獲機に入り、そして2匹目も入りと、日は違えども、順調に完了。これで終わりと思いきや・・・
「近くに一人暮らしの男性がいて、猫を放し飼いにしていて増えている。苦情が出ている。」とのこと。
その方(Aさん)は世間を遮断しているような感じだったので、Aさんを無視して保護活動をすべきかどうかとの相談がありました。
捕獲を依頼してこられた方は、たまたま自治会の役員をされていて、何とか解決を図りたいとの思いで東奔西走され、どうにかAさんと連絡をとり、Aさん宅の庭内に捕獲機を置く承諾がとれました。
そして、捕獲開始!
いるわ、いるわ、ほとんどが白黒猫。でも、三毛猫もいる。さび猫もやばい。
子猫も顔を出している。
進むにつれて、ヤバい!ヤバい!
まず子猫1匹確保。猫風邪に目をやられている。
顔を出した茶トラの子猫はすぐに隠れてしまったが、これもヤバい。
そして、日を変えてまた捕獲!
道の真ん中にうずくまっている何か?を発見。近づくと、子猫!しかも弱っている。
今年も子猫の保護がたくさんあり、保護場所の確保が困難でしたが、ありがたいことに一緒に活動をしているSさんが保護してくれるとのことで、何とか保護に踏み切る。
この子猫は、低体温と貧血(のみが300匹くらいいたよう)、猫風邪で非常に危ない状態であったが、Sさんの必死の看病で、体は徐々に回復していきました。しかし、目の方はだんだんひどくなり、飛び出してきて、何人かの獣医さんに相談した結果、すぐに処置がいるとのことで、残念なことに「眼球摘出」となりました。手術は成功。現在は、Sさんの元で、元気に大きく育っています。
捕獲中は、「○匹捕獲した。」とか、「〇匹をいつ、リリースする。」とか書いたメモを、Aさん宅のポストに入れて報告していました。一度だけですが、Aさんから電話があり、「手術後の猫はどうなるのか?」と聞かれて、いろいろと説明し、納得していただきました。
捕獲が進むにつれ、なかなか捕獲できないことが続き、少し時間を空けることにしました。
そうこうするうちに、依頼者の方から連絡がありました。
「Aさんの家のポストに新聞が溜まっている。お隣さんの話では、一日に一回は車の出し入れをされているのに、ここ4日は出し入れがない。一度電話してほしい。」とのことでした。
何度か電話をしても、留守電にかかるだけで、応答はありません。
猫たちが飢えているように見えるとのことで、他の場所で捕獲していたのですが、あわてて急行しました。すると、人がザワザワ。警察もいました。Aさんは、一人でお亡くなりになられていました。猫も1匹、Aさんとともに虹の橋を渡っていました。
とてもつらい結果になってしまいました。
これからは、こんなことも多々遭遇するかもしれません。独居が増えて、人知れず亡くなる。他人ごとではありませんね。
今、我が家には、保護している猫が多数います。抱えている猫たちのために、早く"ずっとのおうち"を見つけて後悔のない日々を送っていきたいものです。
<ご支援くださっているみなさまへ>
子猫の保護が止まりません。どの保護団体さんも同じと思いますが、保護するスペースがありません。1匹でも"ずっとのおうち"が見つかるとまた次の猫の保護ができます。猫を迎えるときには、「保護猫」という選択肢があることを、広く皆様に伝えていただけると助かります。
「神戸ノラネコTNR実行委員会」
https://kobe-noraneko.amebaownd.com/