フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所: 茨城県内
2022年11月10日に県の動物指導センターから1頭の痩せた野良の子犬を引き出しました。
名前を保護した場所の近くにある朝日峠からとって、「あさひ」と名付けました。月齢は5カ月ぐらいでしょうか。まだ仔犬ですが、すでに脚が太くて大きく、成犬になると体格が大きくなることが窺えました。実は、大きな犬はいろんな理由で人気がなく、譲渡が難しいのです。小型犬の方が飼いやすいためか譲渡が進みます。そんなわけで、里親が見つかるだろうかと、その時から心配でした。
まあ、人間で言えば、我が子の容姿を見て結婚できるかどうか心配するようなものです。さて、野良生まれなので人馴れしておらずまだ触れませんが、人馴れは犬が若ければ若いほど早いということで、急いでベテランの預かりさんに預けます。人馴れ訓練を急ぎすぎると、人を咬もうとするような癖がついたりしてしまいますが、そういうことの無いように注意深くスキンシップを図り馴らしていきます。
あさひは生まれ持った性格も良かったに違いありません。すぐ触れるようになり、性格もフレンドリーな若犬に成長しました。そして1年後、体重はなんと28kg! やはり、大きなワンコになりました。こんなに大きいと里親さんが見つかるか心配です。人間にたとえれば、性格はいいんだけどねぇ、というパターンでしょうか。
さて、2023年11月のこと、牛久市のお祭りに当会がブースを出したので、あさひを看板犬として連れて行きました。するとどうでしょう、大人気です! 大きいワンコで目立ちますし、性格は良いしで、次から次へと大人も子供も寄ってきます。
大型犬だけど、これなら里親さんも見つかるのではないか、と期待させる出来事でした。そして、その予感が現実になったのは2023年12月のことです。先住犬のいる若いご夫婦があさひを気に入り、家庭犬として迎えていただきました。
センターから引き出してから1年と1カ月後のことでした。
この10月はあさひ以外にも、性格は最高にいいのだけれど体が大きくて、散歩のときの引く力も強くて里親さんが見つからない、と心配していたワンコがもう1頭譲渡できました。
里親さんはやはり若いご夫婦です。旧名はハチ、新しい名前がフレデイです。譲渡後の写真を見れば分かるように、フレデイは里親さんにもうデレデレです。犬のお世話ボランティアが最高にうれしいのは、家庭に入って幸せそうにしているこのようなシーンを見ることです。それまでの苦労が報われた気持ちになるのです。
<ご支援くださっているみなさまへ>
いつも多くの皆様からご支援をいただきまして、本当に有難うございます。CAPIN会員一同、心よりお礼申し上げます。当会(CAPIN)は、外部の皆様のご支援とご寄付を元にしたボランティアの会員さんの活動で成り立っています。いただきましたご寄付で、多くの保護犬猫に医療を受けさせ、十分なフードを与えることができ、多くの小さな命を救うことができました。
また、金銭的にだけでなく、我々の活動を支援してくださっている方々がいらっしゃるということが強い心の支えにもなっております。茨城県は2021年度殺処分ゼロを達成しました。かつて殺処分数全国トップだったことを考えると感慨深いものがあります。
当会は現在、殺処分ゼロを維持するために、殺処分になりそうな犬を引き出し、行政と話し合うなどさまざま腐心しております。また野良猫を減らすためにTNRを精力的に進めております。われわれが目指す人間と動物が楽しく調和して生活できる社会にはまだまだ程遠いですが、今後とも、当会はそれを目指して階段を一歩一歩登っていく所存でございます。今後ともご支援を賜れば幸いです。大変有難うございました。
「認定特定非営利法人
動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)」
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