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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

道ばた猫日記

2024年05月21日

看板猫がふえていた!

5月の晴れた日、茨城県内での仕事の帰り道に、久しぶりに立ち寄った場所がありました。
6年前の2月に当ブログで紹介した、土浦市郊外の田んぼのそばにたたずむ「ホリデイズカフェ」改め、「Kitchen of the HOLIDAYs」です。
マスターにべったりだった、あのコナちゃんは元気かな。これが、6年前のコナちゃん。とってもラブリーな、小ぶりな猫さんでした。

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(コナちゃんとマスターとの物語は、当ブログ「キジ猫のいるガレージ・カフェ」でぜひ読んでくださいね)
夕暮れのドアをそっと開けると......。

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おやおやおや!
コナちゃんが、若返って黒くなってる!
ではなくて、新しい猫さんがいるではありませんか。
黒猫さんは、フレンドリーなピカピカの目で見つめます。
あなたはだあれ?

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「夜空です」と、マスター。
うんうん、夜空の闇のように漆黒の毛並みと、夜空の月や星のように輝く瞳。なんてぴったりの名前でしょう。
会いたかったコナちゃんは、床の上でゴロンと転がって迎えてくれました。

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6年前は5歳半でしたから、もう12歳。お耳の疾患で左耳がちょっと縮れたほかは変わりなく、ふっくらと愛らしい様子にほっとしました。

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それにしても、店内を縦横無尽に飛び回る夜空ちゃんは、いったいどこからやってきたの?
マスターが教えてくれました。
2年近く前のこと。お客さんが、千葉県内のとある家の庭に入り込んだノラ母さんが産んだ子猫たちの譲渡先を探していたそうです。
「子猫、飼いませんか」と尋ねられたマスター、「いいよ」と即答しました。コナちゃんに相棒がいてもいいかな、という気持ちがあったからです。女の子の方がコナちゃんも受け入れやすいかな。
「黒猫の女の子がいいな」と希望を伝えると、「います!」との返事。
そうしてやってきたのが、生後3カ月くらいの黒猫さん。

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やんちゃでやんちゃで、モモンガのごとく部屋中を飛び回って遊びます。
10歳以上歳の差があるコナちゃんは、その「遊んで」エネルギーに太刀打ちできず、お手上げなのだとか。

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さて、迎えてしばらくたった頃、夜空ちゃんは避妊手術のため、獣医さんへ連れていかれました。そこで、マスターが耳にした衝撃の事実は...。

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「あ、男の子ですね」と、獣医さんは言ったのです。
「えーっ、がっかりしました?」と思わず聞いてしまった私に、マスターは言いました。
「全然。女の子だろうが男の子だろうが、夜空として可愛くてたまらないので」
その日から、夜空ちゃんは夜空くんになったのでした。

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「そうなのよ、見るからに腕白な男の子顔なのにね」と、コナちゃん。
2匹は、同時にお店に顔を出すことはめったにないそうです。店と、店続きの自宅スパースとの使い分けをして、ひとりひとりの時間もほどよく楽しんで暮らしているそうな。

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コナちゃんは、店内のお気に入りの場所で、眠りこけていることが多くなりました。

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「お姉ちゃん、起きないかな、遊んでくれないかな」と、ときどき夜空くんがのぞきにいきます。

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コナちゃんは、やっぱりマスターとの水入らずの時間が一番うれしそうです。
でも、遊び盛りの夜空くんは、まったく人見知りしない性分なので、遊んでくれるお客さんがいっぱい。

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夜は、HOLIDAYsの灯を映した田んぼと夜空に囲まれて静かに更けていき、愉しい長居をしてしまいました。

※Kitchen of the HOLIDAYs
 茨城県土浦市粕毛62-2
 水曜日定休
 11:45~15:00  17:45~22:00
(猫たちがいつも店内にいるわけではありません)



「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。

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猫との約束
猫は人生にドラマを運んでくる。ささやかでも、至福のドラマを

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寄りそう猫
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。

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ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。

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里山の子、さっちゃん
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。

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しあわせになった猫 しあわせをくれた猫
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化!

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道ばた猫日記ライター紹介

佐竹 茉莉子(さたけまりこ)

フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。

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カテゴリ: 道ばた猫日記
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みにゃさまのコメント

額のハの字がチャームポイントでフレンドリーなコナちゃん、元気でいてくれて何より。夜空くんは夢見る瞳‼というよりは、やんちゃそうな雰囲気のほうが強いか? ‘’最後に写真の中にホラ夜空くんがいる‘’・・・なんていうことはないか。それにしても見事な漆黒。

by Y.M 2024-05-21 17:22

夜空ちゃんから夜空くんに どちらにしても可愛いですねー 
コナちゃんにとっては、毎日が刺激の連続ですね。
夜のお店の写真 本当に綺麗です。
暗くて明るくて、もう田んぼからカエルの声も聞こえてきてますか?

by ちぃ 2024-05-21 20:30

コナちゃん、とっても可愛いですね💗

元気いっぱいの夜空くんもとっても可愛くて、土浦にお店が有るなんて、いつか行こうと思います😊

by ちえみ 2024-05-22 00:34

素敵ですね、ネコのいるカフェ。
コナちゃんもすっかり大人の佇まい、それでも12歳には見えません。
やんちゃな夜空くんとのコンビに会ってみたいです。
先日の「ムトウ削節店」さんと合わせ技で訪ねるのも良いかも...(笑)

by ヤンヤン 2024-05-22 05:03

>Y・Mさん

年齢差もあり、まったく違うタイプの2匹ですが、何とかうまい距離でやっているようです。猫って賢いから、うまく折り合いつけますよね~。

by 道ばた猫 2024-06-14 13:55

>ちぃさん

はい、カエルの声が田んぼから聞こえてきました~。
それもまた季節感あって、風流なものです。

by 道ばた猫 2024-06-14 13:57

>ちえみさん

お近くがうらやましい。
見つけにくい場所にあるので、お気に入りの場所にするにはもってこいですね~。

by 道ばた猫 2024-06-14 13:59

>ヤンヤンさん

そうなんです。ムトウ削節店さんからこの店への流れ、私もまた狙っています。
ちょっと遠いけれど、訪ねがいがあります。

by 道ばた猫 2024-06-14 14:01