[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2024年06月24日

「特定非営利活動法人　猫の味方ネットワーク」さまの活動レポート（2023年度）

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、毎月ひと口１００円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所：埼玉県内

① 工事現場に捨てられてガリガリになっていたチカラ君
工事現場の通りすがりの人達は、見て見ぬ振り、関わりたくないのでしょう。
そんな中、東松山市から工事現場に来ていた若い男の子が、フラフラして歩いている猫を見て、見ぬ振りが出来ませんでした。
そんな猫がいる事を当団体に通報。
しかし、忙しい当シェルターでは、迎えに行く事が出来ません。
その事をお伝えすると、工事現場の親方にお願いして、仕事が終わったら当団体に持ち込むことを了解してくれた、との嬉しそうなお電話。
有難い、遅くなっても待っていますからとお伝えして、迎える準備。

ほんとにガリガリで、フラフラです。
オスだと思うのですが、緑色の便で下痢。かなり衰弱していました。
生きるために、たくさんの生餌を食べたのでしょう。
獣医さんの指示で、点滴・下痢止め・高栄養食。
3日目にやっと下痢が止まりました。
それからと言うもの、必死で食べてるのです。
今まで食べられなかった思いをぶつけるように、必死に朝昼晩。
本当にその姿は哀れでなりませんでした。

そして、ついに不妊手術が出来るまでになりました。
当団体に持ち込んでくれた男の子のお名前を頂いて、チカラ君と命名。
この男の子のためにもしっかりとシェルター猫として育てます。

② 喧嘩が元で傷が悪化したケイ君
当地域の不妊手術、ワクチン接種、ノミダニ駆除は、ご寄付を使わせて頂いて、無料実施しています。
そんな中、不妊手術の依頼のあった猫にすごい傷があるとの事。
もちろんノラ猫さんなので、捕まりません。
設置した捕獲器にご飯を入れても全く、興味なし。
それもそのはず、数軒のお宅からご飯を貰っている、幸せノラ猫さんだったのです。仕方なく、そのまま捕獲器を設置して頂くことになりました。

ところが、突風で洗濯竿が大きな音を立てて倒れると、びっくりしたノラ猫さんが慌てて捕獲器に入ってしまったのです。
こんな事もあるんだと驚きました。

持ち込んで頂いて、即、病院へ搬送。
何と、傷に蛆が湧いていて、命の危険があったとの事でした。
間に合って良かったです。

ところが、１回の手術ではとても無理との事。
麻酔を掛けながら、数回に分けて縫合しなければいけない施術になりました。

その費用も数回必要になりました。
今回、頂いたご寄付で手術費用を使わせて頂きます。
ご支援いただいた方々に感謝です。
ありがとうございます。

③ 岩槻市から５匹の猫達の引き取り
当シェルターからは遠方なので、近くで引き取り先を探して下さいとお願いしました。
しかし、引き取り先が見付からず、10ヶ月もペットホテルに入っていました。
その中に顔の傷が広がり酷い事になっているヒカリちゃんがいました。
かさぶたになっては剥がすを繰り返し、悪化していました。
診察した結果、アトピー皮膚炎と診断。
エリザベスカラーを付ける事で、かなり悪化は止まりました。

飼い猫さんでも飼い主が変わる事のストレスは大変なものです。
ヒカリちゃんは、麻酔を掛けなければ、治療が出来ないほどでした。
動物を飼うという事は、最期まで飼える覚悟が必要だと思います。
飼えない場合は、ご家族・お知り合いなどに飼って頂けるという約束が必要です。
動物にとって飼い主が変わる事ほど辛いものはありません。
今では、８歳のヒカリちゃん、ノゾミちゃん、コマチちゃん、９歳のハッピーちゃん、ラッキー君。
処分される事なく、当シェルターで幸せに暮らせる事になりました。

＜ご支援くださっているみなさまへ＞
いつも猫の味方ネットワークをご支援くださり、本当にありがとうございます。
ご支援を頂いている方から、フェリシモ「猫部」の活動報告書を拝見しましたとのお話を頂くと嬉しくなります。また、フェリシモでお買い物をしていますとのお話にも感動します。
16年前に東京都武蔵村山市内のシェルターから秩父に移転、ＮＰＯ法人となって12年目になります。続ける事の大切さを日々、実感しています。
当シェルターは、古民家をリフォームして、母屋二階建て100畳、増築離れ40畳、ユニットハウス３棟24畳があります。
当シェルターは、どこにも行き場の無い猫達の引き取りを重要としています。
その中で100匹前後の猫が増減しています。産まれてしまった子猫、捨てられた猫、野良猫の餌やりが出来なくなった猫、飼えなくなった猫などが持ち込まれています。人に懐いている猫達は、里親探しをして飼い猫としてのご縁を繋げています。
皆様のご支援があればこそ、今後もたくさんの命が救える事に心より感謝致します。引き続き、猫の味方ネットワークへのご支援をよろしくお願い致します。

「特定非営利活動法人　猫の味方ネットワーク」
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