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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2024年07月08日

「特定非営利活動法人 ケダマの会」さまの活動レポート(2023年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:山口県周南市を中心とした山口県全域。シェルター所在地は、山口県周南市。

飼い主がいない保護猫や保護犬を、家族の一員として終生幸せにしてくれる里親さんを探す活動を、山口県で行っている「特定非営利活動法人 ケダマの会」です。

【譲渡会の主催と、動物愛護の啓発活動】
地域の行政や専門家、地元の方たちのご協力を得て、保護猫と犬たちの里親探しの譲渡会を地域の市民センターの室内会場で、毎月2回定期的に主催しています。

行政からの依頼を受けて、例年、春と秋に地域のイベントで行政と協働の動物愛護の啓発事業を行っています。2023年10月は、山口県山口市で開催された「ゆめ花マルシェ2023」で、山口県の推進事業として「動物愛護アクション」という啓発ブース運営を行い、都会ではない山口県のような地方都市でも、保護猫や犬たちを家族に迎える選択肢があること等を地域の方に紹介しました。

【子猫の保護事例】
ケダマの会のSNSを見ていた方から、会社の駐車場に子猫が2匹捨てられているとの相談を受けて、2023年11月に保護しました。人なつこい子猫兄弟でしたが、顔と手足が真菌症で、耳ダニや条虫もおり、通院して治療を行いました。

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写真:通院用のキャリーで遊ぶ保護子猫えのき君です。ケダマの会のSNSでは、保護猫や犬たちの日常のようすを発信し、里親募集や遺棄・虐待防止の呼びかけを行っています。

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写真左:保護したときは、真菌症の治療が必要でした。白黒の兄弟猫の名前は、しめじ君です。
写真中央:ボランティアスタッフの自宅で、こまめな薬用シャンプーを行っていたころ、猫用ハンモック(通称:ニャンモック)の使い方をマスターしました。
写真右:すくすく育ち、ケダマの会のシェルターにある猫用ハウスの、天井に一番近いキャットウォークまで登れるようになりました。

血液検査の結果、猫エイズ(FIV)と白血病(FeLV)は幸い陰性で、ワクチン接種も1回目が済み、真菌症の治療も終わったので、2024年1月から譲渡会に参加予定です。

遺棄が何度も行われる現場では、「動物の遺棄・虐待は犯罪です。」という環境省と、警察庁の啓発看板の提供を地域の行政から受けられることを相談者に伝えて、現場に設置することをすすめたり、遺棄や虐待防止のために山口県が作成した「地域猫推進の相談窓口」や、「猫が庭に入らない方法」のチラシの配布等を行い、動物に関する相談窓口が身近にあることを知らせる啓発を行っています。

【子犬の保護事例】
子犬が欲しくて保健所から連れて帰ったが、家族に反対され飼えない。相談にのって欲しいとの高齢者からの連絡があり、飼育放棄の子犬を2023年10月に保護しました。駆虫や皮膚病の治療を行い、無事に治療が済んで、毎月2回主催しているケダマの会の譲渡会に参加できるようになりました。

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脱毛していた毛が生えそろい、譲渡会場で里親希望の家族に抱っこされる保護子犬のライン君。

【ケダマの会シェルターの運営】
全員ボランティアのスタッフたちが協力し、毎日シェルターでの保護猫や犬たちのお世話を行っています。今年度もケダマの会シェルターに獣医師の先生方の往診をお願いして、10月に保護犬たちの狂犬病の予防接種を、11月に保護猫と犬たちの一斉ワクチン接種を行いました。

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写真左:洗濯ネットとケージやキャリーに入り、ワクチン接種の順番を待つシェルターの保護猫たち。
写真右:シェルター保護犬のワクチン接種。

【今後の展望】
高齢者だけではなく、一人暮らしの飼い主の体調悪化や、生活環境の変化等による飼育困難や飼育放棄の相談がコロナ禍以降、増えています。高齢者や単身世帯の増加に向けて、「困ったときに安心して相談できる窓口」の運用を、人と動物のセーフティネットとして地域の行政や民間団体で整え、存在を周知していくことが、人と動物が共生する社会の実現に向けて必要です。今後も行政との協働を積極的に行い、地域の動物愛護の機運の醸成をすすめ、不幸な動物を減らすための活動を行ってまいります。


<ご支援くださっているみなさまへ>
いつも、あたたかいご支援をいただき、ありがとうございます。
ご支援くださるみなさまの存在は、ボランティアで毎日、保護猫や保護犬たちのお世話をしている私たちスタッフにとっても、大きな励みになっています。
新しく保護した猫と犬や、ケダマの会シェルターにいる保護猫や犬たちに必要な医療費は、地方の小さな団体には負担が大きいですが、みなさまからのあたたかいご支援により、動物病院で必要な治療やワクチン接種等を行い、家族の一員として大切にしてくださる方につなげることができています。
これからも、一匹でも多くの猫や犬たちが幸せに暮らせるよう、地域に根ざした動物愛護活動を継続してまいります。みなさまのご支援に、心から感謝を申しあげます。



「特定非営利活動法人 ケダマの会」
https://kedamanokai.org
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