ページ内を移動するためのリンクです。
ここからメインコンテンツです

[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2024年07月01日

「特定非営利活動法人HEART」さまの活動レポート(2023年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:徳島県

2023年度もいろんな保護エピソードがございました。
そのうちの一番多く保護した多頭飼育レスキューをご紹介させていただきます。

はじめは猫が増えすぎて住んでいる場所を退居しなければならないが
猫を連れて行けるところが見つからずこのままでは自身も猫も行き場をなくしてしまうという相談を受けました。

飼い主さんは、猫が繁殖して増える過程で数頭は避妊去勢手術をしていたようですが全頭手術はできなかったので結局増えてしまい、室内飼育でしたが3DKのアパート2Fに58匹の猫と暮らしていました。

HEART-240426-1.jpg

ただ、私たちも一度に60頭近くの猫を引き取ることは難しいと考え、猫の状態と環境を考慮し、とりあえず全頭手術をして繁殖を防ぎ、里親さんを探しなが徐々に猫を減らしていくことを大家さんに説明して、どうにか退去しないでいいように提案をしました。
しかし、周りからの苦情もあり私たちの提案は承諾されませんでした。退去までの猶予も決められ、待ったなしの状況に陥りました。
私たちは飼い主さんと飼い猫の生活を守るため、猫を全て引き取ることにいたしました。猶予は1ヶ月でしたが、どうにか58頭の猫の引き取りと全頭の避妊去勢手術を処置することができました。

HEART-240426-2.jpg

幸い多頭飼育によく見られる半野良の傾向はなく、殆ど人懐こい猫が多かったので10数頭の猫たちが既に新しい家族のもとへ巣立って行きました。
飼い主さんもどうにか新しい場所を見つけることができ、飼い主さんと猫達と両方の生活を救うことができました。

もう一つは、13歳の高齢犬のレスキューをご紹介します。
はじめはケアマネージャーさんからのご相談でした。入院が必要な方なのだが、どうしてもペットを置き去りにできないと入院を拒んでいるので、入院している間だけでも安心できるところで預かってもらえないかということでした。

HEART-240426-3.JPG

偶然にもこちらの飼い主は、以前交通手段がなくペットを病院へ連れていけないという相談を受け、 色々とご支援した方でした。当時は、母娘の二人家族でしたが、既に娘さんの方は入院していました。
母親の80代の飼い主さんとお話し、HEARTで責任を持って預かるから入院して病気を治してくださいと説得し、飼い主さんは入院を承諾し、鈴はHEARTにやってきました。
しかし、残念なことにお二人とも病院で亡くなってしまい、鈴は正式にHEARTの保護犬となりました。

2023年12月現在、鈴は里親募集中ですが、HEARTのボランティアさんのシェアハウスで沢山の人に愛されながら新しいお家が見つかるのを待っています。

HEART-240426-4.jpg


<ご支援くださっているみなさまへ>
いつも私たちの活動をご支援くださいまして本当にありがとうございます。昨年度も皆様のおかげで沢山の動物の命を救うことができました。そして、同じぐらい沢山の保護動物を新しい家族のもとへ送り出すことができました。
また、私たちが運営しているスペイクリニックにも、不定期開院ではございますが、開院の度に新規の個人の方が飼い主のいない猫を連れて来られるようになり、地域社会全体が団体やボランティアさんに頼らず身の回りにいる猫は自分たちでTNRするという私たちが思い描いている地域社会へ一歩一歩近づいているように実感しております。
これからも私たちの活動をお気にかけていただき、見守っていただけるようどうぞよろしくお願いいたします。



「特定非営利活動法人HEART」
https://www.heart-tokushima.com/
  • ツイート
  • いいね!