[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

「暑いね、菜っ葉さん」
「え」という顔をする菜っ葉さんは、16歳。
黒猫だから、くっついていると暑苦しいのなんの。



ところが、菜っぱさんは、クーラーが嫌いなのです。
一番静かな音で控えめな温度設定にしても、すぐに気がつき、2階へ逃げます。



この猛暑。気になって2階へ何度も見に行くと、暑い中で、平気に転がっています。
そもそもイエネコの祖先は、砂漠育ちですから、ある程度の熱さには強いようです。
体温も人間より2度ばかり高い猫は、「快適」と感じる温度が人間より2度高いんですって。
つまり、人間が30度で「ああ、暑い」と思うとき、猫は28度の体感らしいのです。
そして、猫は風の通り道やひんやりした場所をよく知っていますから、人工的な冷やしより、場所移動で暑さをしのぐ術を身につけているのですね。



そういえば、外猫たちは風の通り道をよく知っています。



車の下も、人気の場所。



大きな木の木陰も大好き。



思いがけないところで涼んでいたり。

わが家の菜っぱさんは、人間の快適さに付き合って暮らさざるを得ないので、クーラーは必要以上に使わないようにしていますが、それでも、この猛暑では一日中かけている日が続いてしまいます。
クーラーの嫌いな猫のために、心がけていることがあります。
その一つが、快適な場所づくり。



菜っ葉さんは、木綿布が大好きなので、直射日光の当たらない風の通る場所に大きく敷いてやります。すぐさまゴロンゴロン。



クジラ模様やひまわり模様や草花模様の厚地の木綿のほか、木製のござや市販のひんやりシーツもお気に入りです。 お水は新鮮なのをたっぷり、夏場は何か所にも置きます。
犬が人間と同じ程度に熱中症や脱水に陥ることはよく知られてきましたが、猫だって、高温すぎる環境では熱中症や脱水を起こします。長毛さんは特に要注意です。
暑すぎる日には、強制的にクーラーのかかる部屋で一緒に過ごすことになりますが、 クーラーの風から遠い場所に毛布を置いてやると、たいていそこで落ちつきます。
膝に似ってきたりすると、「寒いんだな」と分かり温度をすこし上げたりします。



「おかげで、夏も、飼い主同様まったく食欲が落ちないの」と言ってます。
スープ・レトルト一袋とカリカリを毎食ペロリと平らげる菜っぱさん。
留守番をさせるときは、クーラーを一つかけっぱなしで、各部屋を行き来できるようにしています。



夕方、2階から降りてくる菜っぱさんは、山から下りてくる小熊のようです。



まだまだ、今年の暑さは序の口。たくさん食べて体力つけて、いっしょにぐっすり眠ろうね。

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