フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:神奈川県相模原市
2023年10月に相模原市にて74匹の多頭飼育崩壊が起きました。1名の高齢者が飼育していた猫が増えてしまったようです。
近隣クレームから始まり、行政にご本人も相談。手放す事をボランティアと説得して同意を得ての保護となりました。獣医師会の先生方をはじめ、麻布大学病院、相模原市、企業さんからの協力のもと、ボランティアも参加して74匹を保護対応することになりました。
市にできた一時収容施設や、麻布大学での手術、学生さんたちの協力での預かり。獣医師会の先生方の病院での手術、緊急譲渡会までの期間の預かりなど多くの関係者によって対応がなされました。
そのうちたんぽぽの里では2023年12月末日時点で28匹の猫が残っておりますが、これからもご縁探しを続けていきます。多頭飼育崩壊は、一刻を争う場合が多く、収容スペース、手術場所の確保など様々な問題がありますが、相模原保健所、獣医師会ボランティアの関係者会議によって、乗り切る事ができました。社会問題となっている多頭飼育崩壊が、今回の様に関係各者が協力していくことが広がっていく様にしていきたいと思います。
2023年12月9日に市と相模原獣医師会やボランティアの協力で多頭飼育崩壊によって行き場を失った猫たちの緊急譲渡会を行いました。その譲渡会では34匹の申し込みがありました。
2023年11月1日相模原市内において、ネットニュースにも載るほどのアパート火災が起きて1階の火元の方が亡くなられました。2階で難を逃れた方が10匹の猫を飼っていましたが、残念ながら3匹の成猫と乳飲み子猫1匹はなくなりました。
たんぽぽの里では成猫1、中猫1、子猫4の計6匹を保護する事になりました。その中に全身大火傷を負ったきぃちゃんがいました。なんとか繋がったいのち。懸命の治療をしてなんとか命を取り留めました。耳の周りはチリチリになりちいさくなってしまい、肉球がなくなるといった状況で一時は断脚も検討されましたが奇跡的にげんきになり、里親募集中です。(2023年12月末日現在)
<ご支援くださっているみなさまへ>
多くの方のご支援のおかげでたんぽぽの里の保護活動は継続することができております。
保護猫には獣医療が必ず必要になります。たんぽぽの里の保護は猫専用の手術ができるように、附属病院を拡張して多頭飼育崩壊や地域猫、TNR活動に対してこれから力を入れていきたいと思っております。
新しく獣医を目指す学生さんたちや、動物看護師を目指す学生さんがボランティアにも参加することが増え、また獣医大学との連携も充実しつつあります。未来の獣医さんや動物看護学生に保護現場の実際を知ってもらうことで、未来の動物の福祉が充実していくことに期待しています。
獣医大学との連携、獣医師会、行政との連携を大事にしながら、目の前にいる動物たちに手を差しのべられる様に頑張っていきたいと思いますのでこれからもご支援よろしくお願いします。
「たんぽぽの里」
https://tanpopo-nyans.amebaownd.com/