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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2024年09月30日

「特定非営利活動法人 動物愛護団体 ワンハート大阪」さまの活動レポート(2023年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:大阪府

2019年末、センターからやってきた「ジロ」くん、多頭崩壊レスキュー、しかもエイズ陽性猫ちゃん、当時、本来であれば、その場で殺処分でした。
しかし、人が大好きで甘えん坊、少しでも小さな「命」繋ぎたい、という職員の方からの想いで繋がりました。
エイズ陽性猫「太郎」くんとまるでホントの兄弟のように仲良く過ごし、その大好きだった「太郎」くんを見送り、他のエイズ陽性猫ちゃんたちと穏やかに過ごしてくれていました。
4月始めごろ、酷い口内炎から食事が摂れなくなり、鼻からチューブでの強制給餌開始、それから僅か1週間で亡くなりました。
どんな状況になっても、いつも人が大好きでいてくれた「ジロ」くん、団体にやってきて5年弱、推定年齢10才。
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私たちが見守りお世話しているつもりでしたが、「ジロ」くんの優しさに、私たちの方が支えて貰っていた。
今は、ただ「ジロ」くんにありがとう❣と伝えたい気持ちでいっぱいです。

昨年夏、マンション床下に、子猫ちゃん4匹がいる!保護主さまから引き取りSOS。

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それぞれステキな里親さまにお迎え頂き、私たちも安堵していました。
ところが、お迎え頂いて2ヶ月ほどした時、ある里親さまから、食欲が落ちて、獣医さま診察を受けたら、FIP(伝染性腹膜炎)発症の可能性、の診断を受けた。
1週間、長くても3週間で死に至るとのことで、このコの最期を看取ることができない、との連絡でした。
FIP(伝染性腹膜炎)、獣医さまから診断されれば、死の宣告を受けたものと同じ。
治療方法もありますが、海外輸入ということもあって1匹100~250万の治療費がかかる💦
たったひとつの「命」ひとつひとつ大切にしたいという想いで、2012年に団体を立ち上げたワンハート大阪ですが、1匹の猫ちゃんに、100~250万円の医療費をかけてあげられるほどの余裕はありません。

悔しいけど、悲しいけど、一度は引き受けた「命」、私たちが、このコの最期まで見守る!
そんな時、偶然、人間界コロナ渦の影響から、猫FIP新薬が開発、取り扱って下さる動物病院さまに出会いました。
新薬、少しは低価格になっているけれど、まだまだ高額医療です。
それでも、団体唯一の収入源であるフリーマーケットの参加回数を増やして、必死に頑張れば、手が届く!
やっぱり、このコの命、諦めたくない!の想いで、団体初の高額医療にチャレンジしました。
84日間の苦い投薬、その後の3か月間の血液検査等の経過観察。
今年5月、やっと獣医さまからFIP寛解のお墨付きを頂きました。

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FIP(伝染性腹膜炎)はまだまだ知名度も低く、解明されていない部分が多い病気です。
迎えた後、再発するんじゃないか、健康管理が必要になって医療費が嵩むんじゃないか、様々な偏見?誤解から、このコがホントの家族に出会ってくれるチャンスはなくなるかも知れない・・などなど沢山の不安がありました。

それでも、この新薬のチャンス、素直で甘えん坊の、このコの命、諦めたくない!生きていて欲しい!同じように苦しんでいらっしゃるご家族や団体さまの参考になれば、の想いもあって、治療中の経過など団体SNSを通して発信を続けていました。
そんな発信をずっと見守って下さっていたある方から、うちの先代猫ちゃんも珍しい難病で亡くなった、84日間の投薬など頑張ってくれた猫ちゃん、是非、うちで迎えたい!と、「寛解」発表した途端、お知らせいただきました。
今ではすっかり本来の甘えん坊を発揮。
その姿を見せて頂くたびに、あの時、あの子の命を諦めなくて良かった!
84日間の苦い投薬、その後の病院搬送、血液検査などホントによく頑張ってくれました。
そのご褒美に、神様から最高の幸せ、ホンモノの幸せを与えて貰ったんだ!と涙が出るほど嬉しいです。
FIP高額医療に初チャレンジで、そのコは、私たちに多くのことを教えてくれました。
FIP発症はもう死の宣告じゃなくなった!そのことを猫ちゃんが自身の命かけて実証してくれた!の感動でした。

ちっちゃな「命」を繋いでいくのはホントに大変です。
生後数日から1週間程度、生後1ヵ月程度、無事に成長してくれるか。
ホントの家族に出会ってくれて、15年20年の幸せゲットしてくれるか。

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今、保護猫ちゃんのためのシェルター持っていない小さな団体ワンハート大阪、授乳猫・離乳食前後の猫ちゃんたち30匹近く、まだ里親様からのお迎えを待っているコたち、人馴れできていない、エイズ陽性など疾患を抱えている、など成猫たち合わせて70匹近くの保護猫ちゃんたちを抱えています。
お世話してくれるマンパワー含め、医療費、フード代など、保護スペースなど限界を越しています。

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それでも、たった一つのちっちゃな「命」がホントの家族に出会ってくれて、生き生きキラキラ✨ご家族と一緒に幸せになってくれれば、少しでも少しずつでも繋がっていく「命」が増えれば!
飼い主を始め人間社会の影響下で辛く悲しい想いをしている現実はまだまだ多くあります。
社会全体で、国全体で、お一人お一人の方々みんなで、たったひとつの小さな「命」、その最期まで慈しみ愛し続けられる社会になりますように。


<ご支援くださっているみなさまへ>
全国各地、多くの方々からのご支援・ご協力、いつも助けて頂いて、心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
沢山の方々にご支援ご協力頂いて、保護活動が続けられています。
まだまだ微力ですが、これからも、ちっちゃな「命」たち、少しでも多く繋いでいきたいと思っています。



「特定非営利活動法人 動物愛護団体 ワンハート大阪」
https://oneheartosaka.wixsite.com/oneheart
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