[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

去年の夏の、ジャム美容室のマサムネくんは多忙でした。
美容室で預かって譲渡先へつなげている預かり子猫たちの面倒を見て、あっという間に夏は終わってしまいました。(2023年9月12日「黒猫なのに、『雪丸くん』」)



今年の夏は子猫たちが来ないなあ。ちょっと退屈なマサムネくんは、とうとう7キロを超してしまいました。
ちょうど3年前のお盆明けに、道ばたで衰弱して目もつぶれていたところを、美容室経営のお父さんとお母さんに拾ってもらったマサムネくん。性格ハナマルで、どんな預かり子猫がやってきても受け入れて遊んでやります。
いつも自宅から店に車で出勤しているので、車での移動も慣れたもの。夏の後半にお母さんの実家愛知県に連れて行ってもらったときも、車内で食べてウンチまでして、着いてからもわが家のごとく過ごしたそうです。
子猫が来ない夏だった‥‥と思っていたら。
じゃ～～ん！



やっぱりやってきました。夏の終わりに。
マサムネくんと同じキジトラ3匹で、同じお顔をしています。
未手術の飼い猫が出産して、困った飼い主さんが動物病院へ運び込み、「母猫は手術をして、室内で飼うこと！」という指導つきでいったん預かってもらったそう。
動物病院から5匹の子猫を引き受けた保護ボランティアさんのSOSで、美容室が3匹を預かることになったのです。



さあ、マサムネ保父さんの出番です。



ジャム美容室には預かり子猫の代々のアルバムがあります。
やってきた3匹は、ちょうど100・101・102匹目！　長い地道な活動に頭が下がります。



女の子の「夏」ちゃんは、さっそくこの日曜日にもらわれていきました。ジャムから迎えた先住猫さんのいるおうちです。
残る兄弟におうちが見つかるまで、マサムネ保父さんはちょっと忙しいから、少しはダイエットになるかな？　よろしくお願いね。

成田市の無農薬野菜の農家さんたちの共同集荷場「おかげさま農場」のチャーリーちゃんも、この夏、よく働きました。



朝は、農家さんたちの出荷作業に立ち合います。
午後からは、出荷場と至近距離の直売所へ移動出勤。



「秋野菜、出始めましたよ。無農薬だから安全でおいしいですよ」と販促に務めます。 このチャーリーちゃんの働きぶりを、季刊誌「猫びより秋号（今月12日発売）」で、私が取材に行ったその日。パプニングがおきました！
カラスにお腹や脚を突かれたと思われる瀕死の子猫が見つかり、取材真っ最中の尚子さんとふたりで、病院へ担ぎ込みました。



当ブログでもご紹介済みですが、尚子さんはこれまでにも子猫を3匹保護し、2匹を自宅猫とし、1匹は個人シェルター「home for paws」さんの助けを借りて、あたたかな譲渡先へ送り出しています。（2023年9月19日「おうち探してます」）
今回の瀕死の子猫も「むぎ」という名をもらい、尚子さんの家の3匹目となり、通院治療をがんばっています。
むぎちゃんの治療はこれからも続きます。こんな目に遭う子猫をなくそうと、農家さんや保護活動をしている方たちを手をつなぎ、近隣の家のない猫たちの不妊手術やけがの治療。譲渡などに、この夏尚子さんは踏み出しました。
私もささやかながら自分のできることを。「むぎちゃん基金」のためのチャリティートートを作り、直売所「かざぐるま」で販売しています、売り上げはむぎちゃん基金となります。



Home for pawsさん制作の、猫ステッカーも何種類か近日中に入荷予定です。これも売り上げ全てがむぎちゃん基金となります。



お近くの方はぜひチャーリーに会いがてら、お店をのぞいてくださいね。



コンクリートのすき間などで暮らす外猫たちにとっては酷な夏がようやく終わろうとしています。



「ねえ、今、夏なの？　秋なの？」と言いたげな我が家の菜っぱさん。
彼女の16回めの夏は、食べて寝て食べて寝てで、あっという間に終わってしまったようです。
皆さんのおうちの猫さんの夏休みはいかがでしたか？
涼しい季節ももうすぐ。寄り添う楽しさがまた巡ってきます。

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「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。


『猫との約束』
猫は人生にドラマを運んでくる。ささやかでも、至福のドラマを


『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。


『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。


『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。


『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！