[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

長年、猫の取材を続けてきましたが、まさに十猫十色で、みんな忘れえぬ猫。
飼い主さんとの出会いは、その一つ一つが「奇跡」のようだなあと、いつも思います。。
そして、猫たちの驚くべき復活力や、障害をものともせずひたすら前を向く力、わが子や兄弟・仲間への無償の愛の深さ。そうした、猫自身が秘め持つ力で引き起こす、人間の目には「奇跡」としか思えない物語の数々も見てきました。
とりわけ心に刻み込まれているのは、花はなの里の猫たちの助け合いの姿です。



花はなの里で、全身まひのさっちゃんや新入り猫たちににいつも寄り添い、さっちゃんが天国に帰っていった後、まるで役割を終えたかのように5年半の短い生涯を終えた猫、ゴロー。
そのゴローくんが、私の新しい本の表紙になってくれました。



どんな猫も、その小さな体に「奇跡」を秘めているという思いを込めて、タイトルは「猫は奇跡」 17章から成っています。
猫の取材をさせていただいたご縁の小山慶一郎さんと村上しいこさんが、あたたかな帯の言葉を寄せてくださいました。
その１・その２と、2回に分けて登場猫さんたちを簡単にご紹介しましょう。



今週のその1に登場するのは、1章から8章までの面々です。
目ヂカラ、ありますねえ！


第1章は、来陽（こはる）ちゃん。



こはるちゃんの目が緑色のドロップみたいな不思議な色をしているのは、雨の日に交通事故に遭い、一瞬にして視力を失ったからです。道ばたで動かない血だらけのこはるちゃんを抱き上げてくれたのは、通りかかった高校生のお兄ちゃんでした......。


第2章は、のりしおくん。



妹を守って大きな猫に何か所も咬まれたのりしおくんが、ぼろきれのように横たわっていたのは、建設会社の資材置き場。建設現場の男子たちの「生きろ！」という思いに、のりしおくんは懸命にこたえようとします。


第3章は、ピーちゃん。



ピーちゃん、何歳に見えますか？
取材したのは去年暮れ。当時、なんと！もうすぐ28歳を迎えるというお達者な地域猫さん。「ピーちゃん、今日も可愛いね」と路地に人たちに声をかけられてご機嫌だった彼女は、私がこの目で見た最年長猫さんです。


第4章は、コタロウくん。



保護後の野犬の子たちを預かって譲渡につなげる個人シェルターのシェルター長です。犬たちの敬愛を一身に集め、眼力一つで小競り合いを収めたり、いたずらが過ぎるときは叱ったりします。


第5章は、ラブちゃん。



彼女は、保護されたとき、違法トラバサミに前両脚を挟まれ、自らひきちぎって逃げたたため、両前脚がちぎれていました。動けない体では生活は無理と、いったんは安楽死が決まりかけたのですが......。ラブちゃんの「ふつうの猫」としての現在はまさに奇跡です。


第6章は、マウルくん。



彼は、「大人になれない」という病気を持っていますが、それもマウルくんの個性として飼い主夫妻から愛情を注がれ、先輩猫たちと穏やかに暮らしています。


第7章は、ナツコ。



上の写真は、新宿東口のビルの巨大スクリーンで「暮らしている」CG猫さんですが、この三毛猫のイメージモデルとなったのが、ナツコでした。ナツコとは、いったいどんな猫で、どうしてイメージモデルとなったのでしょうか......。




第8章は、まさくんととしくん。



愛らしい盛りの愛猫を失って灯が消えたような家にやってきたのは、やんちゃ盛りの保護猫兄弟。2匹は、一家を太陽のように照らしあたためます。

9章以下は、来週にご紹介しましょう～。
「猫は奇跡」は、本日24日発売です。すでに「愛おしい猫たちのお話が詰まった幸せな本。佐竹さんが出会った一生懸命な猫と、人間たち。猫は奇跡。ほんとうに！」などのうれしい感想をいただきました。
手に取って、猫たちのどんなときも前を向いて生きる姿に共鳴していただけたら、とてもしあわせです。

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「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。


『猫との約束』
猫は人生にドラマを運んでくる。ささやかでも、至福のドラマを


『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。


『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。


『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。


『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！